アメックスには空港クロークサービスが付帯しています。
空港クロークサービスというのは、国内空港で国際線と国内線の乗り継ぎ待ちをしている間、スーツケースのような手荷物を無料で預かってくれるサービスのことで、国際線と国内線との微妙な待ち時間を、スーツケースを持たずに空港内で過ごすことができます。飛行機を待っている食事や買い物の時間、手ぶらになるのは嬉しい限りです。
なので、空港クロークサービスは海外へ行くときはいつも国内線と国際線を乗り継いでいるという方にとって便利なサービスと言えますね。
一方、自宅からの最寄り空港が国際空港であるなどの理由で国際線と国内線の乗り継ぎをしない方にとっては、活用する場面がまったくないサービスです。
このページでは、アメックスの付帯サービスである空港クロークサービスについて、くわしく説明します。国際線と国内線の乗り継ぎの時間の手荷物に不満をお持ちの方は、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。
手荷物を当日だけ預かってくれるサービス
冒頭でも説明しましたが、空港クロークサービスについて、もう少しくわしく説明します。
空港クロークサービスは、国際空港のカウンターで手荷物を2個まで、当日に限り無料で預かってくれるサービスです。当日限りという条件はありますが、それでも国際線の乗り継ぎの待ち時間、手ぶらで食事や買い物ですごすことができるというメリットがあります。
日本が冬の間にハワイやグアムのような常夏の島や、北半球とは季節が逆の南半球に行くときは、日本では必要なコートは現地では絶対に不要です。そんなときにコートなどの防寒具を無料で預かってくれたら嬉しいサービスなのですが、残念ながら空港クロークサービスはそのようなサービスではありません。
このサービスは、あくまでも当日だけ料金が無料になるサービスです。もし旅行中ずっと手荷物を預けたいときは、アメックスの優待サービスはありません。なので、有料で荷物を預ける必要があります。
通常だと手荷物1個だけで300~1,000円かかる
アメックスの空港クロークサービスは無料で利用することができます。では、もしアメックスの空港クロークサービスを利用せずに普通に手荷物を預けようと思うとどれくらいの料金がかかるのかと言うと、荷物の大きさによって異なりますが大体1個300~1,000円です。
以下が、空港内で手荷物預かりサービスを行っているJALエービーシーという会社の料金表です。
手荷物の 大きさの目安 |
成田空港 | 羽田空港 | 関西国際空港 | 中部国際空港 |
---|---|---|---|---|
スキーや スノーボードのセット |
830円 | 800円 | 1,030円 | 830円 |
スーツケース | 520円 | 500円 | 620円 | 520円 |
ボストンバック | 310円 | 300円 | 360円 | 310円 |
ほとんどの方はスーツケースを預けると思いますが、その場合500~620円になります。関西国際空港だけ料金が微妙に高いのが気になりますね…(汗)
そのため、アメックスの空港クロークサービスで得になる金額は、1回につき500円前後です。2個まで無料になるので、もしスーツケースを2つ預けた場合は1,000円ほど得になります。
500円や1,000円という金額だけ見るとあまりお得感がありませんが、空港で乗り継ぎ待ちの時間だけ手荷物を預かってもらうためだけに500円や1,000円を支払わなければならないと思うと、正直利用しにくいです。
そのような利用しにくいサービスを、アメックスを持っていれば無料で利用できるとなると、ちょっとしたことではありますが快適な旅行や出張となるのではないでしょうか。このお金を払うことを躊躇してしまうサービスを無料で利用できるところが、アメックスの空港クロークサービス最大のメリットかと思います。
海外へ行くときは飛行機の搭乗手続きや乗り継ぎをはじめ、面倒で疲れる場面がけっこうあります。そんな中、手荷物を預かってくれるという一見地味なサービスが無料で利用できるのは、意外と嬉しいものですね。
対象空港は中部と関西
ただ、この空港クロークサービスは国内の国際空港の中でも、中部国際空港と関西国際空港しか利用できないという大きなデメリットがあります。なので、羽田空港や成田空港を経由して乗り継ぎをする人は、このサービスを利用できません。
羽田空港から国際線を利用する人は中部や関空よりも多いので、サービス対象の国際空港が2つだけなのは、かなり残念です。
以上まとめると、アメックスの空港クロークサービスは中部国際空港と関西国際空港で、手荷物を当日に限り預かってくれるサービスです。
アメックスのメリットは手荷物2個までが無料になること
ここまで説明した空港クロークサービスですが、アメックスだけでなくSuMi TRUST CLUBリワード ワールドカードにも似たようなサービスが付帯しています。
Sumi TRUST CLUBリワード ワールドカードに付帯するコートお預かりサービス。このサービスは名前からもわかるとおり、海外旅行中に空港カウンターでコートや防寒具を最大30日間無料で預かってくれるサービスです。
アメックスの空港クロークサービスは日をまたいで利用できないことを考えると、最大30日間コートを預かってくれるという点で優れています。また、サービスを利用できる空港も、アメックスの中部、関空に加え、羽田空港や成田空港のような利用者の多い空港も対象になっています。
ですので、乗り継ぎでの手荷物預かりではなくコート預かりのサービスが欲しいという方なら、アメックスよりもこちらのカードの方が適しています。
ただし、Sumi TRUST CLUBリワード ワールドカードでは空港カウンターでスーツケースやスキー・スノーボード用品のような手荷物を2個まで預かってくれるサービスはありません。
このことから、アメックスの空港クロークサービスは、申し込みができるクレジットカードではアメックスでしか利用できない稀少なサービスだと言えます。
空港クロークサービスの利用方法
ここまで、アメックスの空港クロークサービスは乗り継ぎ便の待ち時間などに手荷物を無料で預かってくれる、ほかのクレジットカードには付帯していない稀少なサービスだと説明しました。
以下では、実際に空港クロークサービスを利用する手順について説明します。とは言っても、空港のカウンターでアメックスのカードを見せて手荷物を預けるだけですが(笑) 事前予約などは一切不要なので、その場の気分や状況で気軽に利用できるのもメリットです。
1.指定のカウンターに行く
空港クロークサービスが利用できる空港内のカウンターは、あらかじめ決められています。以下のカウンターに手荷物を持っていきましょう。
空港 | カウンター の名前 |
場所 | カウンター 営業時間 |
|
---|---|---|---|---|
中部国際空港 | 出発階 | 手荷物サービス カウンター |
3階 | 6:30~21:30 |
到着階 | 2階 | 7:00~22:00 | ||
関西国際空港 | 出発階 | JALエービーシー カウンター |
4階 | 6:30~22:30 |
到着階 | 1階 | 6:15~22:30 |
上記のカウンターで、カード会員1人につき2つまでの手荷物を無料で預かってくれます。なので、友だちや彼女さんのスーツケースも一緒に無料で預けることもできますし、スーツケースに加えてスキー・スノボやゴルフバックがある場合でも問題なく預かってくれます。
なお、手荷物は預けたカウンターでしか受け取ることができません。たとえば、出発階で預けた手荷物を到着階で受け取りたいといった要望には対応してくれません。ただ、空港クロークサービスは当日だけ手荷物を預かってくれるサービスだということを考えると、あまり問題ありませんね。
2.アメックスのカードを見せて手荷物を預ける
空港クロークサービスを利用するには、空港カウンターで「アメックスの空港クロークサービスを使いたい」ことを伝えてアメックスのカードも提示しましょう。
アメックスの空港クロークサービスを使いたいことを伝えないと、普通の料金がかかってしまう恐れがあります。
通常料金は300円~1,000円ですが「無料だと思っていたのにお金がかかってしまった…(泣)」となると、けっこう精神的ショックが大きいですからね。
また、このサービスは当日にかぎって無料で手荷物を預かってくれるという内容です。手荷物を預けたまま日をまたいでしまうと普通の料金が発生してしまいます。
なお、カウンターで手荷物を預けたときに発行される預り証は、手荷物を受け取るときに必要になるので大切に持っておきましょう。
3.預り証を持って手荷物を受け取る
空港での乗り継ぎ時間を手ぶらですごした後は、手荷物を預けたカウンターで手荷物を受け取ります。先ほども説明しましたように、カウンターで預り証と引き換えに手荷物を受け取ります。
空港クロークサービスが利用できるアメックス
ここまで説明した空港クロークサービスですが、基本的はアメックスが発行しているカードなら利用することができます。
具体的に言うと、空港クロークサービスが利用できるアメックスは、以下の8種類になります。
スタンダードなアメックス・グリーンやゴールドはもちろん、航空会社との提携カードであるANAアメックスやデルタ・アメックスでも空港クロークサービスが利用できます。
空港クロークサービスは海外旅行や出張向けのサービスであることを考えると、マイルが貯めやすいアメックスカードとの相性は抜群によいですね。
空港クロークサービスのおすすめアメックス
国際線と国内線の乗り継ぎで便利な空港クロークサービス。このサービスを利用するためのおすすめアメックスを紹介します。
空港クロークサービスは乗り継ぎなどの待ち時間に手荷物を預かってくれるという、こまかいところで便利なサービスです。ただ、コストり面でいうと1回の旅行につき数百円ほど節約するためだけに年会費が1万円前後、もしくはそれ以上かかるアメックスを持つのはあまり現実的ではありません。
そこで、空港クロークサービスを利用したいと考えている方の多くは、年に数回は海外へ行く機会があることと思いますので、海外旅行サービスが充実したアメックスという視点でおすすめカードを紹介します。
1.アメックス・ゴールドは家族旅行向け
海外へは年1~2回、家族旅行で行く機会があるという方には、海外旅行サービスがもっとも充実したアメックス・ゴールドがオススメです。
このカードの海外旅行サービスがほかのアメックスよりも優れている主な点として、海外旅行保険の補償金額がもっとも高額、出発・帰国時のどちらも自宅・国際空港間のスーツケース無料配送サービスが利用できる、1枚に限り年会費無料の家族カードを持てば、ご夫婦でアメックス・ゴールドのサービスを活用できるという3つが挙げられます。
アメックスの海外旅行保険は家族カードが持てないお子さんにも適用されますし、スーツケース無料配送サービスがあれば自宅から国際空港までスーツケースを満ち運ぶ必要がないので、お子さんに集中して気を配ることができます。
そのため、このカードの海外旅行サービスをほんのちょっと活用するだけでも、年会費31,900円(税込)以上の価値は十分にあります。
このように、アメックス・ゴールドは、家族での海外旅行のためにサービスを考えたとしか思えないほど家族旅行にもっとも適したアメックスです。
年会費(税込) | 31,900円 |
---|---|
家族カード 年会費(税込) |
13,200円←1枚目は永年無料 |
入会資格 | 満20歳以上で安定した収入があること |
限度額 | 審査により個別に決定 |
海外旅行保険 | 最高1億円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 最高1億円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 最高500万円 |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード 100円=1ポイント |
マイル移行可能な 航空会社 |
ANAなど17社 |
支払い方法 | 1回払い (リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、 入会後6か月以降に申し込みにより利用可) |
発行日数 | 2〜3週間 |
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2.アメックス・グリーンは友だちや彼女さんとの旅行向け
海外旅行は家族というより、友だちや彼女さんと一緒に行くのがメインの方には、もっともスタンダードなアメックス・グリーンがオススメです。
アメックス・グリーンの海外旅行サービスをザックリと一言で言うと、アメックス・ゴールドの旅行保険を家族向けから個人向けにグレードダウンした代わりに月会費が1,100円(税込)と低くなったカードです。
アメックス・グリーンの海外旅行保険は家族カードを持っていないお子さんなどには適用されませんが、友だちや彼女さんとの旅行ではまったくデメリットになりません。
それでいてゴールドと同じようにスーツケース無料配送サービスや空港ラウンジの同伴者1名無料(家族はもちろん、友だちや彼女さん、会社の同僚など、誰でもOK!)といった便利なサービスはきっちりカバーしています。
ですから、友だちや彼女さんとの旅行で空港クロークサービスを利用したいと考えているなら、コスパに優れたアメックス・グリーンがオススメです。
月会費(税込) | 1,100円 |
---|---|
家族カード 月会費(税込) |
550円 |
入会資格 | 満20歳以上で安定した収入があること |
限度額 | 審査により個別に決定 |
海外旅行保険 | 最高5,000万円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 最高5,000万円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 最高500万円 |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード 100円=1ポイント |
マイル移行可能な 航空会社 |
ANAなど17社 |
支払い方法 | 1回払い (リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、 入会後6か月以降に申し込みにより利用可) |
発行日数 | 2〜3週間 |
当サイトを経由してカードをお申し込みいただくと、入会から3ヶ月以内のカード利用で最大15,000ポイントプレゼント!
3.ANAアメックス・ゴールドはANAマイラー向け
国際線や国内線はいつもANAを利用していて、ANAマイルを貯めているという方には、ANAアメックス・ゴールドがオススメです。
上記で説明したアメックス・ゴールドやグリーンでもカード利用で貯めたポイントをANAマイルに移行することができるのですが、ANAアメックス・ゴールドはANA航空券購入でボーナスマイル、フライトボーナスが25%アップするのが大きな特徴です。
その代わりに、上記で紹介したアメックス・ゴールドとくらべて、主に海外旅行保険の補償金額が少ない、スーツケース無料配送サービスは帰国時だけ、家族カードは1枚目から年会費17,050円(税込)(ちなみに本会員は34,100円・税込)の3点でグレードダウンしています。
ただ、グレードダウンといっても、そもそもアメックス・ゴールドは付帯サービスが豪華すぎます(笑)ですから、そのゴールドからグレードダウンといっても、他社が発行しているANAゴールドカードよりも充実した海外旅行サービスが付帯しています。
そのため、ANAアメックス・ゴールドは「アメックスならではの手厚い補償やサービスよりも、ANAマイルを貯めることを優先したい」という方に適しています。
年会費(税込) | 34,100円 |
---|---|
家族カード 年会費(税込) |
17,050円 |
入会資格 | 満20歳以上で安定した収入があること |
限度額 | 審査により個別に決定 |
海外旅行保険 | 最高1億円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 最高5,000万円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 最高500万円 |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード 100円=1マイル |
マイル移行可能な 航空会社 |
ANA |
支払い方法 | 1回払い (リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、 入会後6か月以降に申し込みにより利用可) |
発行日数 | 2〜3週間 |
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