プライオリティパスは、世界1,300ヶ所130か国以上、1,200以上のVIPな空港ラウンジが利用できる会員制サービスです。
このサービスを利用すれば、海外旅行や出張の搭乗待ちの時間を、海外空港のVIPラウンジですごすことができます。なので、海外へ行く機会が多い方なら、プライオリティパスはぜひとも利用したいサービスです。
プライオリティパスの会員になるには、本来なら約1万円以上の年会費が毎年必要なのですが、アメックスを持っていれば年会費無料でプライオリティパスの会員になれるという特典がついています。
正直、海外の空港ラウンジを利用するためだけに年会費を支払って会員になるのは抵抗があります(悩) でも年会費無料なら、気軽にサービスを利用できるのが大きなメリットです。
このページでは、そんなプライオリティパスのくわしいサービス内容についてくわしく説明します。
プライオリティパスを利用するためだけにアメックスを持っても、年会費の元が十分に取れるお得サービスなので、ぜひこの機会にプライオリティパスについて知っていただけたらと思います。
プライオリティパスとは?
まずはプライオリティパスについて、くわしく説明していきます。
冒頭でも簡単に説明しましたが、プライオリティパスは世界1,300ヶ所中の空港ラウンジを利用できる会員制サービスです。会員になるメリットとして、
- 国内だけでなく海外空港ラウンジが利用できる
- 国内のカードラウンジよりも豪華サービスが受けられるラウンジが利用可能
この2つが挙げられます。
アメックスをはじめとするクレジットカードに付帯している空港ラウンジサービスだと、主に国内の空港ラウンジしか利用できません。ですから、海外からの帰りの飛行機の搭乗待ちの時間をラウンジですごしたいなら、プライオリティパスは必須です。
なお、以下がプライオリティパスの公式サイトです。
ここからは、プライオリティパスのメリットである海外空港ラウンジでの利用と豪華サービスの2点について、くわしく説明します。
メリット1:世界1,300ヶ所中の空港ラウンジが利用できる
プライオリティパスのもっとも大きなメリットは、なんといっても世界1,300ヶ所中150か国・1,200か所の空港ラウンジが利用できることです。しかも、利用できるラウンジは日に日に増えています。
日本人がよく訪れるハワイやグアム、韓国、台湾、シンガポール、香港、マカオ、中国は言うまでもなく、北南米やヨーロッパ、アフリカまでもカバーしています。
国際空港であればほぼ確実にプライオリティパスが利用できるラウンジが設置されているので、海外から日本へ帰る便や乗り継ぎ便の待ち時間にVIPラウンジでゆっくりとすごすことができます。
なので、プライオリティパスは国際線だけでなく、国内線を利用する機会が多い方にとってもメリットがあります。
2018年8月現在、日本国内だと成田空港、関西国際空港(関空)、中部国際空港(セントレア)、福岡国際空港の4空港で、以下のラウンジが利用可能となっています。
日本国内でプライオリティパスが利用できるラウンジ
空港 | ラウンジ | |
---|---|---|
成田空港 | 第1ターミナル |
|
第2ターミナル | IASS EXECUTIVE LOUNGE(クレジットカード会社ラウンジ) | |
関西国際空港 | KAL BUSINESS CLASS LOUNGE(大韓航空) | |
中部国際空港 | KAL LOUNGE(大韓航空)STAR ALLIANCE LOUNGE | |
福岡国際空港 | KAL LOUNGE(大韓航空) |
上記のとおり日本国内だと、プライオリティパスで利用できるのは大韓航空のKALラウンジがメインです。
KALラウンジを利用するには、本来なら大韓航空のビジネスクラスやファーストクラスに搭乗するか、大韓航空が所属しているスカイチームの上級会員「ゴールドメダリオン」の資格が必要です。
つまり、KALラウンジはANAラウンジやJALサクララウンジの大韓航空バージョンですね。
アルコールやパン、おにぎりといった軽食も用意されており、普通のカードラウンジよりも豪華なサービスが受けられます。
プライオリティパスがあれば、KALラウンジのような航空会社の国内ラウンジをANAやJAL、さらにはピーチやジェットスターのようなLCCに搭乗する予定であっても利用できます。
メリット2:アルコールや軽食などの豪華サービス
プライオリティパスのもう1つのメリットは、利用できるラウンジがカードラウンジとくらべて豪華なサービスだということです。
先ほど国内のKALラウンジのサービスについて説明しましたが、プライオリティパスで利用できるラウンジの中には食事が豪華なところが多くあります。
例として、日本の近くだと以下のラウンジが豪華なことで有名です。
- 韓国・仁川国際空港(HUBラウンジ)
- 香港国際空港(トラベラーズラウンジ)
- 上海・浦東空港(VIPラウンジ)
- グアム国際空港(Sagan Bisita)
これらのラウンジの具体的に何が豪華なのかというと、食事としてサラダやパン、お菓子、ミニケーキなどに加え、飲み物もミネラルウォーターやドリンクに加えてビールや洋酒が用意されています。
なので、飛行機の搭乗待ち時間に、静かなラウンジで食事を済ませることもできます。
また、ラウンジによってはスパやネイルサイトが併設されていて、無料とはいかなくても特別料金で利用できます。国際線の乗り継ぎだと数時間もの待ち時間ができてしまうこともよくあるので、そのようなときはスパでリフレッシュするという活用方法が考えられます。
そして、ほとんどのラウンジで無料Wi-Fiや電源コンセントが利用できるので、スマホやノートPCで飛行機の待ち時間を有効にすごすこともできます。
このように、プライオリティパスがあれば世界1,300ヶ所中の豪華なラウンジを利用することができます。
そのため、プライオリティパスがあれば国内のANAラウンジやJALサクララウンジも利用できるのでは?と期待される方も多いかもしれません。
しかし、残念ながらANAラウンジとJALサクララウンジはプライオリティパスでは利用できません。これらのラウンジを利用するには、
- ANAやJALのビジネスクラスやプレミアム・エコノミーの航空券に搭乗する
- ANAやJALの利用実績を積んで上級会員になる
主にこの2つの条件を満たす必要があります。
3つの会員グレードがある
ここまでプライオリティパスと一言で言っていますが、実は年会費の金額によって3つの会員ランクがあります。ランクが上がるにつれて年会費が高くなる代わりに無料で利用できる回数が増えるというしくみです。
プライオリティパスの会員ランクとサービス内容を、以下のとおり表にまとめました。
会員ランク | 年会費 | 会員のラウンジ利用料 | 同伴者の利用料 |
---|---|---|---|
スタンダード | 99ドル(約1万円) | 32ドル | 32ドル |
スタンダードプラス | 249ドル(約2万5,000円) | 年間10回まで無料 (11回目からは32ドル) |
32ドル |
プレステージ | 429ドル(約4万3,000円) | 無料 | 32ドル |
スタンダード会員だと、VIPラウンジを利用するたびに1人32ドル(約3,200円)が必要です。ラウンジでアルコールや軽食が無料で飲食できることを考えるとお得ではありますが、気軽には利用しづらくなってしまいます。
その点、スタンダードプラスだと年間10回までならラウンジを無料利用できるので、空港を利用する機会が年数回程度なら十分活用できます。また、プレステージ会員なら何度でもラウンジを無料で利用できるので、空港を利用する機会が多い方にとっては魅力的です。
ここまでの説明だと同じプライオリティパスを持つならプレステージ会員になりたいという気持ちになりますが、アメックスに付帯するのはもっともランクが低いスタンダード会員です。
ただ、他社のクレジットカードに付帯しているプライオリティパスも、たいていの場合はスタンダード会員です。プレステージ会員になれるクレジットカードはプラチナカードはかりであることを考えると、アメックスがほかのカードより劣っているわけではありません。
アメックス・プラチナなら、プライオリティパスのプレステージ会員が付帯します。
プレステージ会員は、年間無制限にプライオリティパスのラウンジを利用できるのがメリット。しかも、本来ならプライオリティパスのプレステージ会員は同伴者の料金が有料なのですが、アメックス・プラチナのプライオリティパスなら同伴者1名も無料になるというオリジナルの特典があります。
アメックス・プラチナは年会費が14万3,000円(税込)と高額ですが、プレステージの年会費429ドル(約4万3,000円)が無料になる上、多くの付帯サービスが受けられることを考えるとメリットがあると言えます。
以前はアメックス・プラチナはアメックスからの招待(インビテーション)がないと持つことができませんでしたが、2019年4月8日からは自分から申し込みができるようになりました。
そのため、プライオリティパスのプレステージ会員や海外旅行サービスに興味があるなら、アメックス・プラチナに申し込むという選択肢もあります。
なお、アメックス・プラチナについては以下のページでくわしく説明しています。
アメックスのプライオリティパスを持つメリット
ここまで、プライオリティパスのサービス内容について、そしてアメックスは年会費無料でスタンダード会員になれると説明しました。
ただ、プライオリティパスを年会費無料で持つことができるクレジットカードはアメックスだけではありません。そんな中でアメックスのプライオリティパスを持つメリットとして挙げられるのは、
- スタンダード会員なのに年2回まで無料でラウンジが利用できる
- 家族カードでもプライオリティパスが持てる
この2点です。
アメックス・ゴールドに付帯しているプライオリティパスは、スタンダード会員であるにも関わらず、アメックスのオリジナル特典として年2回まで無料でラウンジが利用できます。
なので、年1~2回海外旅行や国内旅行で空港を利用するという方なら、アメックス・ゴールドのプライオリティパスなら無料でVIPラウンジが利用できます。
また、アメックスのプライオリティパスは、家族カード会員でも年会費無料で持つことができます。アメックス・ゴールドなら家族カードは1枚に限り年会費無料なので、ご夫婦でプライオリティパスを持ち、2人とも無料でVIPラウンジを利用することもできます。
このことから、アメックスのプライオリティパスは年に1~2回、自分1人だけかご夫婦でVIPラウンジを利用する機会がある方にとって大きなメリットがあると言えます。
多くのクレジットカードはプライオリティパスがついていると言ってもスタンダード会員なので、年会費こそ無料になるもののラウンジの利用料金32ドルを毎回支払わなければなりません。また、プライオリティパスが持てるのは本会員だけというカードがほとんどです。
プライオリティパスを無料で持てるアメックス
上記でアメックスのプライオリティパスのメリットについて説明しました。
ただし、プライオリティパスを年会費無料で持つことができるアメックスは、アメックス・ゴールドとアメックス・グリーンの実質2種類だけです。
アメックス・プラチナは先ほども説明したとおりプライオリティパスのプレステージ会員(しかも同伴者1名も無料に!)が付帯するという豪華っぷりですが、年会費が13万円…。
プライオリティ・パスを持つためのカードとしてはやや現実味に欠けるので、ここでは除外します。
そして、たとえアメックスが直接発行しているカードであっても、以下のカードはプライオリティパスの対象外なので注意しましょう。
- ANAアメックス
- ANAアメックス・ゴールド
- デルタ・アメックス
- デルタ・アメックス・ゴールド
また、先ほども説明したとおり、ゴールドとグリーンではプライオリティパスのサービス内容が、同じスタンダード会員であるにも関わらず少し異なります。ゴールドだけは年2回まで無料でVIPラウンジを利用できるというオリジナル特典つきです。
まずはアメックスの申し込みが必要
アメックスの付帯サービスとしてプライオリティパスを持つためには、まずはアメックスに申し込んでカードを手に入れる必要があります。
先ほども説明したとおり、プライオリティパスが無料発行できるアメックスカードはゴールドとグリーンの2種類ですが、オススメなのは断然アメックス・ゴールドです。
以下では、アメックス・ゴールドとグリーンのプライオリティパスのサービスについて、くわしく説明します。
1.アメックス・ゴールドは年2回までラウンジ利用料が無料
プライオリティ・パスを手に入れたいなら、アメックス・ゴールドが断然オススメです。
オススメ理由としては、スタンダード会員であるにも関わらず年2回までVIPラウンジを無料利用できる上、家族カードでもプライオリティパスを無料発行できるからです。
次に紹介するアメックス・グリーンであっても、このゴールドと同じように家族カードでもプライオリティパスを持つことができます。
ただ、アメックス・ゴールドは家族カード1枚に限り年会費が無料になるというメリットがあります。
つまり、アメックス・ゴールドで本会員と家族会員、2枚のプライオリティパスを発行してフル活用すれば、スタンダード会員の年会費99ドル×2人分、そしてVIPラウンジの利用料金32ドル×2回×2人分の合計326ドル(約33,000円)が得になります。
アメックス・ゴールドは年会費31,900円、家族カードは1枚に限り無料であることを考えると、プライオリティパスを活用するだけでアメックス・ゴールドの年会費以上の価値があります。
また、アメックス・ゴールドは手厚い海外旅行保険やトラベルサービスなど、プライオリティパスと相性のよい付帯サービスが充実しているのも魅力です。
結果的に少ないコストで快適な海外旅行・出張が実現します。
年会費(税込) | 31,900円 |
---|---|
家族カード 年会費(税込) |
13,200円←1枚目は永年無料 |
入会資格 | 満20歳以上で安定した収入があること |
限度額 | 審査により個別に決定 |
海外旅行保険 | 最高1億円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 最高1億円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 最高500万円 |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード 100円=1ポイント |
マイル移行可能な 航空会社 |
ANAなど17社 |
支払い方法 | 1回払い (リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、 入会後6か月以降に申し込みにより利用可) |
発行日数 | 2〜3週間 |
当サイトを経由してカードをお申し込みいただくと、入会から8ヶ月以内のカード利用で最大30,000ポイントプレゼント!
2.アメックス・グリーンはコスパに優れている
アメックス・グリーンは、プライオリティパスを持つことができる数少ないアメックスです。
本会員だけでなく家族カード会員でもプライオリティパスを持つことができるという点では他社カードよりも優れていますが、VIPラウンジの利用では必ず32ドルの利用料金が発生します。
いくらVIPラウンジとは言え、空港ラウンジを利用するためだけに32ドルを支払うとなると、気軽にラウンジが利用できない恐れがあります。
ただ、プライオリティパスだけでいうと、コストとしてはアメックス・ゴールドよりもアメックス・グリーンの方が実はお得です。
アメックス・グリーンの月会費1,100円(税込)と、ゴールドよりも17,000円低くなっています。
ゴールドはVIPラウンジが年2回まで無料で利用できますが、これを考慮してもカード年会費の差は埋められません。1回のラウンジ利用料金32ドル×2回=64ドル(約6,500円)ですからね。
また、独身だったり奥さんがすでに自分のクレジットカードを持っていて家族カードを発行する日強あがない場合も、アメックス・ゴールドのメリットをフルに活かすことはできません。
ですから、プライオリティパスをコスパ重視で利用したい、家族カードを発行する予定がない、アメックス・ゴールドほど手厚い海外旅行保険やトラベルサービスは必要ない、こういった方であれば、VIPラウンジ利用のたびに32ドルがかかってしまうものの、このアメックス・グリーンがオススメです。
月会費(税込) | 1,100円 |
---|---|
家族カード 月会費(税込) |
550円 |
入会資格 | 満20歳以上で安定した収入があること |
限度額 | 審査により個別に決定 |
海外旅行保険 | 最高5,000万円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 最高5,000万円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 最高500万円 |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード 100円=1ポイント |
マイル移行可能な 航空会社 |
ANAなど17社 |
支払い方法 | 1回払い (リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、 入会後6か月以降に申し込みにより利用可) |
発行日数 | 2〜3週間 |
当サイトを経由してカードをお申し込みいただくと、入会から3ヶ月以内のカード利用で最大15,000ポイントプレゼント!