PCやスマホなど、インターネットでの銀行振り込みで主に使われる、セキュリティの高いワンタイムパスワード。
アメックスは、VISAやMasterCard、JCBと同じように、インターネットでの買い物でワンタイムパスワードによる本人認証サービス(3Dセキュア)に対応しています。
つまり、アメックスはほかの国際ブランドのクレジットカードと同じ高いレベルでインターネットショッピングでの不正利用を防いでくれるというわけですね。
ここではアメックスの本人認証サービスである「American Express SafeKey(アメリカン・エキスプレス・セーフキー)」についてくわしく説明します。
アメックスをインターネットショッピングに活用したいと考えている方なら、3Dセキュアのようなセキュリティはとても気になるところだと思います。
なので、ぜひ最後までご覧いただけたらと思います。
American Express SafeKeyとは?
まずはAmerican Express SafeKeyがどんなサービスなのか?説明します。
American Express SafeKeyは、アメックスを使ってインターネットショッピングをするとき、使い捨てのワンタイムパスワードでカード会員本人による買い物なのかをチェックするサービスです。
あらかじめ設定したパスワードではなく、使い捨てのパスワードを入力することによりセキュリティが高くなっているわけですね。
また、ワンタイムパスワードはあらかじめ設定メールアドレスに送られます。
そのため、もしもカードを不正利用しようと思っても、肝心のワンタイムパスワードが書かれたメールを受け取るができません。
ここでも不正利用を防ぐことができます。
ワンタイムパスワードはセキュリティが高い
ワンタイムパスワードは、先ほどもチラッと説明しましたが、使い捨てのパスワードです。
ワンタイムパスワードは、インターネットショッピングでアメックスで決済するタイミングにメールで発行されます。
ワンタイムパスワードのメリットは、発行されてから10分間という短い時間しか使用できないことです。
万が一ワンタイムパスワードが他人にバレてしまったとしても、発行から10分をすぎたワンタイムパスワードは完全に無効となるため、被害を抑えることができます。
アメックスのセキュリティコード(インターネットショッピングで使う4桁の数字)のような情報が他人に知られてしまうと、いつまでもカードを不正利用されてしまう恐れがあります。
そのため、カードを再発行してもらってカード番号を変更するといった対応が必要になりますが、ワンタイムパスワードだとそのような危険性が低いと言えるわけです。
参加加盟店だけでワンタイムパスワードが必要
なお、ワンタイムパスワードはインターネットショッピングでアメックスを使うときは必ず入力が必要なわけではありません。
American Express SafeKeyに加盟しているインターネットショップのみでワンタイムパスワードの入力が必要になります。
American Express SafeKeyの具体的な加盟店としては、
- マルイウェブチャンネル
- ビックカメラ.com
この2つが有名どころです。
「有名どころが、なんで2つだけ…?」と思われるかもしれませんね(汗)後ほどくわしく説明しますが、アメックスのワンタイムパスワードの参加加盟店はかなり少ないのがデメリットなのです…。
どれだけ強固なセキュリティだったとしても、ワンタイムパスワードが使えるショッピングサイトが少ないと活用できる場面が少ないわけです。
普段使っているPCならワンタイムパスワード不要
アメックスのワンタイムパスワードは参加加盟店での買い物で入力を求められるわけですが、場合によってはワンタイムパスワードを入力しなくてもよいときがあります。
「ワンタイムパスワードを入力しなかったら、セキュリティは大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、ワンタイムパスワードが不要なのは普段使っていて明らかに安全なパソコンでの買い物です。
具体的に説明すると、
- アメックスの会員サイトにいつもログインしている
- ワンタイムパスワードを入力したことがある
こういったパソコンだと、ワンタイムパスワードの入力が不要となります。主に自宅のパソコンになりますね。
アメックスの会員サイトへのログインやワンタイムパスワードを使ったことがあるパソコンだと、カードを不正利用されている可能性はほぼないため、ワンタイムパスワードを入力するという手間を省いてくれるわけです。
つまり、アメックスのワンタイムパスワードは安全性が確保された上、明らかに安全なときは入力の手間が減って便利に利用できます。
American Express SafeKeyのメリット・デメリット
ここまで紹介したアメックスのワンタイムパスワードでセキュリティがアップするAmerican Express SafeKey。
ただ、冒頭でもチラッと説明しましたが、ワンタイムパスワードを導入しているクレジットカードは何もアメックスだけではありません。
アメックス以外のVISAやMasterCard、JCBといった国際ブランドもすでにワンタイムパスワードを導入しています。
国際ブランドごとに以下のように独自の名前をつけていますが、結局はどれも同じワンタイムパスワードを使ったセキュリティ対策です。
- VISA…VISA認証サービス(Verified by Visa)
- Mastercard…Mastercard SecureCord
- JCB…J/Secure
ちなみに、ステータスや旅行・エンターテインメントのサービスでアメックスとくらべられることが多いダイナースクラブだけは、インターネットショッピングでのワンタイムパスワードを導入していません。
このことから、ワンパスワードによるセキュリティ向上は、アメックスだけのメリットではありません。
じゃあ、アメックスのAmerican Express SafeKeyは他の国際ブランドとくらべて何がちがうのか?説明しますね。
先ほども少し説明したとおり、アメックスだけは明らかに安全なパソコンでのインターネットショッピングでワンタイムパスワードが不要になるという利便性のよさがメリットです。
一方で、American Express SafeKeyの参加加盟店が少なく、せっかくのワンタイムパスワードがあまり活用できないのがデメリットですね。
以下でこれらのメリット・デメリットを具体的に説明します。
メリット:明らかに安全なときはワンタイムパスワード不要
アメックスのワンタイムパスワードがVISAやMasterCard、JCBよりも優れているのは、安全だと分かりきっているときはワンタイムパスワードが不要になるという利便性の高さです。
確かにワンタイムパスワードはセキュリティ面では不正利用を防ぐことができて安心だというメリットがあります。
ただ、インターネットショッピングのたびにいつもメールでワンタイムパスワードを受け取って入力するというのは、正直面倒なのも実際のところです。
VISAやMasterCard、JCBのワンタイムパスワードは、参加加盟店のサイトで買い物をするときはいつもワンタイムパスワードを入力しなければなりません。
ときにはインターネットショッピングがストレスになる方も多いのではないでしょうか?
その点、アメックスなら自宅のようにいつもアメックスの公式サイトにログインしているパソコンなら十分安全だと判断し、ワンタイムパスワードの入力を省略できます。
インターネットショッピングでは、お店側はどのパソコンからアクセスしているのかを判断することができるため、私たちが「いつも使っているパソコン」がわかるわけですね。
このようにユーザーの利便性に配慮し、ワンタイムパスワードを省略できる場面があるのは嬉しいサービスです。
デメリット:参加加盟店が少ない
一方、American Express SafeKeyに対応しているインターネットショップが圧倒的に少ないのはデメリットです。
アメックスが使えるインターネットショップすべてでAmerican Express SafeKeyが利用できるわではありません。
アメックスが使えるインターネットショップの中でも、さらにAmerican Express SafeKeyに加盟しているところだけでワンタイムパスワードが利用できます。
先ほども紹介しましたが、American Express SafeKeyが利用できる主なインターネットショップはマルイウェブチャネルとビックカメラ.comの2つという少なさです。
VISAやMasterCard、JCBとくらべて圧倒的に少ないのが現状です。
これでは、せっかくのワンタイムパスワードも活用できる場面が少なくなってしまうのが大きなデメリットですね。
ただ、考え方を変えると、アメックスはもっともワンタイムパスワードを入力する手間が省けるカードだと言うことができます。
インターネットショッピングでワンタイムパスワードを入力しなければならないのはけっこう面倒ですからね。
ただ、「ワンタイムパスワードを入力しないと、不正利用されるんじゃないのか!?」と不安になるのも事実です。
そもそもワンタイムパスワードが導入されている理由が、第三者による不正利用を防ぐためですから。
不正利用対策がバッチリであることに越したことはありませんが、アメックスはワンタイムパスワード以外の不正利用対策や保険、そして対応がとても充実しています。
なので、ほかの国際ブランドとくらべてワンタイムパスワードを利用できるインターネットショップが少なくても不正利用の被害に遭う可能性は限りなくゼロです。
ちなみに、管理人は8年以上アメックスを持っていて、月5回ほどのペースでインターネットショッピングに使っています。
不正利用に遭ったことは1〜2度程度で、すべてスムーズに解決しています。もちろん、不正利用に遭った金額を管理人が負担したことは1度もありません。
アメックスのインターネットショッピングでの対策と補償
先ほども説明したとおり、American Express SafeKeyはワンタイムパスワードで不正利用を防ぐ効果があるもの、そもそも参加加盟店が少なく真価が発揮されないのがデメリットです。
ここからは、そのデメリットを上回るアメックスの不正利用対策について説明します。
管理人の経験ではアメックスは不正利用対策や補償がバッチリなので、ワンタイムパスワードの参加加盟店が少ない点はそれほど問題ではないと感じています。
不正利用検知システムの導入
アメックスは、不正利用検知システムを導入しています。
このシステムでは、カードが「怪しい利用先」で利用された場合、一旦決済を保留して私たちカード会員に電話やメールで確認をとってくれます。
「怪しい利用先」というのは、クレジットカードを不正利用して現金化するときによく利用される利用先です。
アメックスは世界1,300ヶ所企業なので、世界1,300ヶ所中の怪しい会社などを把握しているわけです。
この不正検知システムはアメックスだけでなく、VISAやMasterCard、JCBなどももちろん導入しています。
そんな状況の中、アメックスがずば抜けて優れているのは、カード利用先の店舗名だけでなく業務内容も把握している点です。
この点について、管理人の経験を元に説明させていただきます。
アメックスの優れた不正利用対策1:メールが届く
管理人も1度だけ、アメックスが不正利用にあった経験があります。
アメックスから、「何か怪しいカード利用がありますけど、本当に使いましたか?」という内容のメールが突然届きました。
実は、アメックス以外のほとんどのカード会社は、不正利用の可能性があるときはメールが送られてきません。
たいていの場合、自宅や携帯電話など、カード申し込みのときに登録した電話番号に連絡があります。
ただ、この電話連絡にちょっとした落とし穴があります。携帯電話にいきなり市外局番「03」から始まる知らない番号から電話があるので、けっこう怪しく感じてしまうのです。
特に管理人は奈良に住んでいるので、東京から電話がかかることがまずありません。
こういうとき、まず何かの営業か勧誘か?と疑ってしまい、出ないことが多いのです…。
アメックスの場合、このメールが届いた後で携帯電話に電話があります。
なので、もし怪しいと感じたり仕事中などで電話に出ることができなくても、メールを見れば不正利用されかけているという事実を知ることができるわけですね。
実際に経験がないとわからないことですが、アメックスのメールの後で電話がかかるというシステムは、なかなか便利だと感じました。
アメックスの優れた不正利用対策2:利用先をくわしく把握している
このメールを見たすぐ後に、管理人の携帯に電話がありました。
市外局番03の知らない番号だったのですが、アメックスからメールが届いたすぐ後だったので、「もしや、アメックスか?」と思いすぐに出たところ、本当にアメックスでした。
この電話では、
アメックスの人「では、この請求はなかったことにさせていただきますので、お客様に請求させていただくことはございません(にこっ)」
以上、終わりです。簡単に不正利用の被害を免れることができました。
どんなクレジットカード会社でも不正利用の電話はこのような流れなのですが、アメックスの社員さんは対応がいいのでちょっと嬉しくなりますね。
あと、今回の管理人の33万円は、何をどう考えても使っていないので話が早かったのですが、もしかしたら海外旅行中や同じ日にたまたま高額な買い物をした場合、不正利用と自分が使ったものとを勘違いしてしまう恐れもあります。
また、海外だとお店の名前を知らずにカードを利用することは普通にあります。
これはアメックスがほかのカード会社よりも抜群に優れている点ではないかな?と思っているのですが、アメックスはカード利用があったお店の業種や場所などを、すべてくわしく把握しています。
つまり、不正利用なのか、自分が使ったのか自信がないときは、何のお店なのかを教えてもらうことができるわけです。
管理人も、試しにメールに書かれていたお店について、電話でアメックスの社員さんに聞いてみました。
アメックスの人「はい、こちらはイギリスで男性・女性の両方のファッションブランドを扱う店舗で、実店舗での販売とインターネットショップの販売を行っております。
お客様の前後のご利用明細を拝見させていただくと現在国内でおられるようですので、こちらの店舗を利用されるとすればインターネットショッピングになるかと思います(にこっ)」
管理人はイギリスに行ってもいませんし、そもそもイギリスのファッションブランドに興味がありません(笑)
これで、自分が本当に使ったどうかを確認できるわけです。
実はアメックス以外のカードだと、不正利用の確認の電話でアメックスのような返答をしてくれません。
過去に楽天カードで不正利用の疑いがあるということで電話があったのですが、
楽天カードの社員さん「いや、利用店舗の名前しか分からないです…」
というやり取りでした。管理人はクレジットカードを国内の買い物だけでなく、海外旅行中の買い物や国内・海外でのインターネットショッピング、毎月の定期的な支払いなどでがっつり使っているので、利用店舗の名前だけでは不正利用なのかどうか分からないのです…。
なので、日常生活や旅行など、あらゆる支払いにクレジットカードを使っている人なら、アメックスだと不正利用の判断もしやすいというわけです。
このように、アメックスはほかのカード会社と同じようにセキュリティの高い不正検知システムを導入しているとともに、利用店舗について聞いてもくわしく教えてくれるという対応のよさが魅力です。
このしくみで大半の不正利用を防ぐことができます。
オンライン・プロテクションで全額補償してくれる
しかし、中には不正利用検知システムをすり抜けて身に覚えのない請求がされる可能性もゼロではありません。そういったときは、アメックスに連絡すれば代金を支払う必要は一切ありません。
アメックスを使って支払うのは、絶対に自分が本当に使った代金だけです。なので、ワンタイムパスワードが不要だったり参加加盟店が少ないからといって、被害に遭うことはあり得ません。
なので、アメックスのワンタイムパスワードを入力する参加加盟店が少ないのは、最終的には特にデメリットではありません。
インターネットショッピングが多い人へのおすすめアメックス
ここまで、アメックスのワンタイムパスワードによる本人認証である「American Express SafeKey(アメリカン・エキスプレス・セーフキー)」について説明しました。
American Express SafeKeyは、インターネットショッピングで不正利用を防ぐため、カード番号のほかに10分間だけ有効なワンタイムパスワードを発行して入力するというしくみです。
自宅PCなど明らかに安全なときは入力せずに済むものの、利用店舗が少ないというデメリットがあります。
ただ、アメックスは不正利用の対応がほかのカード会社よりもずば抜けて優れているので、たとえワンタイムパスワードを利用する機会が少なくても特に問題はないですね。
アメックスのワンタイムパスワードに興味があってこのページをご覧くださっている方は、インターネットショッピングの機会が多いなど、セキュリティを特に心配しておられることだと思います。
ここまで説明したワンタイムパスワードや不正利用検知システム、オンラインプロテクションはすべてのアメックスに同じように付帯しているサービスです。
その中でアメックスを選ぶとすれば、インターネットショッピングと相性がよいサービスが付帯しているカードになります。
ここからは、インターネットショッピングに適したアメックスをオススメ順に紹介します。
1.アメックス・グリーン
アメックスをインターネットショッピングや普段の買い物で利用しようと考えているなら、アメックス・グリーンがオススメです。
このカードはもっともスタンダードで、万全のセキュリティ対策に加えてショッピング保険やリターン・プロテクション(返品補償)など、インターネットショッピングで活用できるサービスが充実しています。
また、年1回程度のペースで海外旅行へ行くなら、このカードの海外旅行保険やサービスで十分満足できる内容です。
ただ、海外旅行の頻度が多かったり家族旅行の機会が多いなら、このカードよりも海外旅行サービスが充実したアメックス・ゴールド(年会費3万1,900円・税込)がオススメです。
アメックス・ゴールドはグリーンのすべてのサービスを網羅している上、海外旅行サービスが格段に充実しています。
言い換えると、海外旅行の機会が少ないならアメックス・ゴールドをフル活用できません。
このような場合は、ゴールドよりも年会費が低いアメックス・グリーンがコストパフォーマンスに優れたカードになります。
月会費(税込) | 1,100円 |
---|---|
家族カード 月会費(税込) |
550円 |
入会資格 | 満20歳以上で安定した収入があること |
限度額 | 審査により個別に決定 |
海外旅行保険 | 最高5,000万円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 最高5,000万円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 最高500万円 |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード 100円=1ポイント |
マイル移行可能な 航空会社 |
ANAなど17社 |
支払い方法 | 1回払い (リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、 入会後6か月以降に申し込みにより利用可) |
発行日数 | 2〜3週間 |
当サイトを経由してカードをお申し込みいただくと、入会から3ヶ月以内のカード利用で最大15,000ポイントプレゼント!
2.ANAアメックス
インターネットでANA航空券を予約する機会が多いなら、ANAアメックスがオススメです。
このカードはANA便でフライトボーナスが得られるという点で、上記で紹介したアメックス・グリーンよりも優れています。
なので、ANA航空券を購入して搭乗する機会があるなら、ANAアメックスだと万全のセキュリティで安心してインターネットで航空券が予約できる上、ANAマイルがザクザク貯まります。
年会費も7,700円(税込)と、アメックス・グリーンよりも低いのも魅力ですが、その分旅行保険やショッピング保険の補償金額が低くなっています。
特にショッピング保険の年間200万円という金額に不安があるなら、このカードよりもアメックス・グリーン(ショッピング保険の補償金額:500万円)をオススメします。
年会費(税込) | 7,700円 |
---|---|
家族カード 年会費(税込) |
2,750円 |
入会資格 | 満20歳以上で安定した収入があること |
限度額 | 審査により個別に決定 |
海外旅行保険 | 最高3,000万円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 最高200万円 |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード 100円=1ポイント |
マイル移行可能な 航空会社 |
ANA |
支払い方法 | 1回払い (リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、 入会後6か月以降に申し込みにより利用可) |
発行日数 | 2〜3週間 |
当サイトを経由してカードをお申し込みいただくと、最大60,000マイル相当のボーナスポイントが!