アメックスは、ステータスが高いことからホテルやブランドショップをはじめ、実店舗で財布から取り出して使うイメージが強くあります。そこにプラスして、アメックスは税金や公共料金の支払い、電子マネーチャージにもバッチリ対応しています。
つまり、日常生活での出費をアメックス1枚にまとめて家計を管理することも可能なわけです。
もちろん利用金額に応じてポイントも貯まるのですが、アメックスは税金や公共料金の支払いはポイントが半減、最悪の場合ゼロとなってしまうので注意が必要です。
「じゃあ、税気や公共料金はアメックス以外のカードで支払った方がいいの?」
という疑問が浮かびますか、たとえポイントが半減・ゼロになったとしても、アメックスで支払うことをオススメします。
このページでは、アメックスで支払うとポイントが半分 or ゼロになる税金や公共料金の種類と、ポイントが下がってもアメックスで支払うべき理由について説明します。
このページを読み終えた頃には、一切損した気分にならずに日常生活のあらゆる出費をアメックスにまとめることができるはず。
公共料金・税金のポイントが半減 or ゼロになるアメックス
まず始めに公共料金や税金の支払いでポイントが半減 or ゼロになるアメックス。これはアメックスが直接発行している以下の7種類すべてです。
- アメックス・グリーン
- アメックス・ゴールド
- ANAアメックス
- ANAアメックス・ゴールド
- デルタ・アメックス
- デルタ・アメックス・ゴールド
なお、アメックス以外のカード会社が発行している国際ブランドがアメリカン・エキスプレスのクレジットカード(「セゾンアメックス」や「JALアメックス」、「楽天カードアメックス」)は、公共料金や税金の支払いでポイントが半減 or ゼロになることはありません。
アメックスは100円の利用につき1ポイント
ここまでアメックスで公共料金や税金を支払うとポイントが半減 or ゼロと説明していますが、
「そもそも、アメックスはどれだけのポイントが貯まるカードなんだ?」
ここが気になる方は多いはず。そこで、まずはアメックスのポイントのしくみについて簡単に説明します。
アメックスは、基本的には100円の利用ごとにポイントが貯まるカードです。貯まるポイントの種類や価値はアメックスのカードによって異なりますが、ザックリ言うとポイント還元率は1%になります。
還元率1%と言うと「ポイント還元率が高い」と言われている楽天カードと同じなので、アメックスはポイント還元率がお得なカードだと言えるわけです。
アメックスはステータスが高く、ポイントがあまり貯まらないイメージが強いので、これは意外ですね(笑)
具体的には、アメックスを使って貯まるポイントは以下の表のとおりです。
アメックスの種類 | 貯まるポイントなど | 100円の利用で 貯まるポイント |
---|---|---|
アメックス・グリーン | メンバーシップ・リワード | 1ポイント |
アメックス・ゴールド | ||
ANAアメックス | ANAマイル | 1マイル |
ANAアメックス・ゴールド | ||
デルタ・アメックス | デルタ・スカイマイル | 1マイル |
デルタ・アメックス・ゴールド |
そのため、せっかくアメックスを持つなら日々の生活で積極的に使った方がお得だと言えます。
なお、アメックスグリーンとゴールドのポイントプログラムであるメンバーシップ・リワードについては「アメックスの「メンバーシップ・リワード」7つのポイント交換先を徹底解説」でくわしく説明しています。
アメックスでポイントがゼロの支払い
ここからいよいよ、アメックスで支払うとポイントがダウンしてしまう公共料金について具体的に説明します。
アメックスで支払ってもポイントがまったく貯まらないのは、NHKの料金と電子マネーチャージ、寄付になります。
- 放送料金…NHK
- 電子マネーへのチャージ…楽天Edy、Suica、SMART ICOCA
- 非営利団体への寄付…UNICEF、国境なき医師団、国際連合世界1,300ヶ所食糧計画WFP協会、国連UNHCR協会、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、日本赤十字社、プラン・ジャパン、ワールド・ビジョン・ジャパン
なお、以前はポイントが貯まらない寄付はUNICEFだけでした。ところが、2019年4月からは改悪されてポイントが貯まらない非営利団体が増えています(泣)
電子マネーのチャージでポイントが貯まらないクレジットカードは多いため、アメックスだけのデメリットというわけではありません。でも、NHK料金や寄付の支払いでポイントが貯まらないのはアメックスだけのデメリットだと言えます。多くのクレジットカードはNHKの料金や寄付の支払いでもポイントが貯まるのが普通ですからね。
ポイントゼロでもアメックスでの決済を推奨
ここまでの内容だと、
「じゃあ、アメックスはNHK料金や寄付に使わない方がいいの?」
と思われる方も多いかもしれません。結論から言うと、ポイントがゼロだったとしてもアメックスで支払うことを推奨します。
その理由は次の2つがあります。
- ほかのクレジットカードでNHK料金や寄付を支払ったとしても、ポイントが活用できない
- アメックスの「利用金額」として計算される
アメックスでポイントが貯まらないNHK料金や寄付。これらをほかのクレジットカードで支払えば、そのカードのポイントを貯めることはできます。
ただ、NHK料金は毎月1,000〜2,000円程度と少額なので、他社カードのポイントを電子マネーや商品券に交換できないまま有効期限切れで失効させてしまう可能性大です。
せっかく貯めたポイントも失効してしまうと還元率ゼロなので、結局はアメックスで支払ってポイントが貯まらないのと同じ結果になるというわけです。
また、NHK料金や寄付はアメックスのポイントが貯まらなくてもカードの「利用金額」としてカウントされます。
NHK料金は年間でみても1〜2万円程度と少額ではありますが、他社カードでポイントを失効させるくらいなら、年間利用金額の引き上げに活用した方が有意義だと言えます。
アメックスの年間利用金額を引き上げるメリットは、以下のような特典が受けられること。
- デルタ・アメックス…入会2年目以降は年間100万円の利用でデルタ航空の上級会員「シルバーメダリオン」資格を獲得
- デルタ・アメックス・ゴールド…入会2年目以降は年間150万円の利用でデルタ航空の上級会員「ゴールドメダリオン」、年間100万円の利用で「シルバーメダリオン」資格を獲得
また、アメックスは他社カードとは異なり、利用実績に応じて頻繁に利用限度額が上下するカードです。そのため、限度額を引き上げる・下げないためにも、ポイントが貯まらなくても決済するメリットはあります。
なお、アメックス独特の限度額のしくみについては「アメックスの限度額は上がりやすい!ほかのカード会社とはちがう独自のしくみを解説」でくわしく説明しています。
アメックスでポイントが半減する公共料金・税金
続いて、アメックスでの決済でポイントが半減する公共料金・税金などをまとめました。
以下の表にある税金・公共料金の決済は、通常の半分である200円ごとのポイント付与(還元率0.5%)となっています。
支払いの種類 | 内容 |
---|---|
税金・公金 |
|
水道料金 |
|
ガス料金 |
|
電気料金 |
|
決済手段 |
|
その他 |
|
なお、以前はYahoo!公金支払いでのふるさと納税は普通にポイントが貯まったのですが、2019年4月からは改悪されてしまいました(泣)
ポイントが半減しても損にはならない
アメックスで上記の公共料金や税金を支払うと、ポイントが半分になってしまいます。
先ほど「ポイントが貯まらなくてもアメックスで支払うメリットは十分にある」と説明しましたが、これと同じようにポイントが半分になったとしてもアメックスで支払うメリットはあります。
アメックスのポイントが半分になると還元率は0.5%。この0.5%という還元率は一般的なクレジットカードと同じで、クレジットカード全体で言えば特に低いというわけではありません。
つまり、アメックスでの公共料金・税金の決済で貯まるポイントは「普通」なんです。
そのため、一生払い続けるといっても過言ではない公共料金や税金をアメックスで支払えば、気付かないうちに多くのポイントが自然に貯めることができるわけです。
具体的に言うと、アメックスで5年間公共料金や税金の支払うことにより、東京から沖縄まで往復できる特典航空券が手に入ります。
東京・沖縄を往復できる特典航空券を手に入れるために必要なマイルは15,000マイル。平均的な4人家族だと公共料金・税金だけで年間3,100マイル貯めることができるので、5年で15,500マイル貯まりますからね。
総務省統計局の家計調査では、4人世帯の水道光熱費は以下のとおり年間約62万円となっています。
4人世帯の平均的な水道光熱費
月額 | 年間の アメックス 利用金額 |
|
---|---|---|
水道代 | 約23,000円 | 約27万6,000円 |
電気代 | 約11,000円 | 約13万2,000円 |
ガス代 | 約6,000円 | 約7万2,000円 |
固定資産税 | 約10万円 | |
自動車税 | 約4万円 |
(参考:家計調査 – 総務省総計局)
この約62万円をアメックスで支払うと、3100ポイントが貯まるわけです。
このように、アメックスは公共料金や税金の支払いでポイントが半減したとしても、十分なポイントを得ることができるわけです。
高額な税金でももれなくポイントが貯められる
そして、アメックスは高額な税金を支払える数少ないカードだという大きな特徴があります。
このページを読んでくださっている方の中には所得税や住民税が毎年数十万円かかる事業主の方や、家が比較的新しかったり親から受けついだ土地があって数十万円といった固定資産税を支払っている方もいらっしゃるのでは?
こういったとき、クレジットカードでの納税でネックとなるのが利用限度額です。一般的なクレジットカードは利用限度額が数十万円から多くても200万円程度なので、いざ納税しようと思ったときに利用限度額に達してしまって支払えないことがよくあります。
しかし、アメックスには事前入金という独自のしくみがあります。事前入金は、カード利用代金を先払いすることにより、利用限度額に関係なく決済ができるという便利なしくみです。
アメックスへの振込手数料がかかってしまうというデメリットはあるものの、利用限度額を気にせず高額な税金の支払いでポイントをたくさん貯められるという大きなメリットがあります。
もちろん、事前入金してカードで支払った税金にも0.5%のポイントが貯まります。
なお、アメックスの事前入金については「アメックスは事前入金(デポジット)で利用限度額を無制限にできる希少カード」でくわしく説明しています。
多くのクレジットカードは納税でもポイントが半減しなかったとしても、利用限度額が原因で納税できなければそもそもポイントを貯めることができません。そのことを思うと、アメックスは総合的に見て税金でポイントを貯めやすいカードだと言えるわけです。
公共料金・税を支払うなら還元率が高いアメックスがオススメ!
ここまで説明したとおり、アメックスは公共料金や税金でもポイントを貯めやすいカードです。
公共料金や税金の支払いではポイントが半分 or ゼロになってしまいますが、支払いをすべてアメックスにまとめた方が利用実績も増えてポイント管理もしやすく、事前入金を活用できるというメリットもあります。
アメックスにはいろいろな種類がありますが、公共料金や税金でポイントが半分 or ゼロになるという特徴はすべて同じです。しかし、カードによってベースとなるポイント還元率が異なるため、できるだけ還元率が高いアメックスを選べばお得度は増します。
アメックス・ゴールドは付帯サービス全部入り!
アメックスゴールドはステータスが高く、管理人の個人的な意見ですが持っているだけで満足できるクレジットカードです。
単なる見栄だけでなく、旅行やレストランでの優待サービスなど、アメックスの手厚いサービスがすべて詰め込まれているのが大きな魅力です。
そして、イメージとは裏腹にこのカードは、普段のカード利用はANAカードと同じ還元率でマイルが貯まる、知る人ぞ知るお得なクレジットカードなのです。
しかも、ANAカードなどの航空会社の提携カードよりも優れているのは、17社もの航空会社のマイルに移行できる点。
「旅行の行き先や日程によって、利用する航空会社はいつもバラバラ…」
そういった方ならアメックス・ゴールドでポイントを貯め、必要なときにお好みの航空会社のマイルへ移行すれば、効率よくポイントを活用できるわけです。
年会費(税込) | 31,900円 |
---|---|
家族カード 年会費(税込) |
13,200円←1枚目は永年無料 |
入会資格 | 満20歳以上で安定した収入があること |
限度額 | 審査により個別に決定 |
海外旅行保険 | 最高1億円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 最高1億円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 最高500万円 |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード 100円=1ポイント |
マイル移行可能な 航空会社 |
ANAなど17社 |
支払い方法 | 1回払い (リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、 入会後6か月以降に申し込みにより利用可) |
発行日数 | 2〜3週間 |
当サイトを経由してカードをお申し込みいただくと、入会から8ヶ月以内のカード利用で最大30,000ポイントプレゼント!
アメックス・グリーンはステータスとコスパを両立
アメックスグリーンは、ランクで言うと先ほど説明したアメックス・ゴールドよりも下のランクのカードです。
そう書くと何だかショボいカードのように感じますが、月会費1,100円(税込)で他社ゴールドカードに匹敵する旅行サービスとステータスがあります。
また、ポイントプログラムはアメックス・ゴールドとまったく同じなので、公共料金や税金でポイントを貯めることだけを考えれば年会費が低い分コスパが良いと言えます。
そのため、
「アメックス・ゴールドほどの充実したサービスはいらない」
「ゴールドよりもグリーンの方がデザイン的にカッコいい」←さりげなく結構いらっしゃいますw
そのように感じる方には、アメックス・ゴールドよりもアメックス・グリーンをオススメします。
月会費(税込) | 1,100円 |
---|---|
家族カード 月会費(税込) |
550円 |
入会資格 | 満20歳以上で安定した収入があること |
限度額 | 審査により個別に決定 |
海外旅行保険 | 最高5,000万円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 最高5,000万円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 最高500万円 |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード 100円=1ポイント |
マイル移行可能な 航空会社 |
ANAなど17社 |
支払い方法 | 1回払い (リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、 入会後6か月以降に申し込みにより利用可) |
発行日数 | 2〜3週間 |
当サイトを経由してカードをお申し込みいただくと、入会から3ヶ月以内のカード利用で最大15,000ポイントプレゼント!