ANAアメックスゴールドとANAダイナースを比較!マイル還元率ならアメックス、付帯サービスならダイナース

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ANAアメックスゴールドとANAダイナースは、どちらも年会費3万円前後で旅行・エンターテイメントサービスが充実している上、ステータスが高いという共通点が多いカード。

そのため、この2種類のカードは比較されることが多いのが実際のところです。

結論から言うと、ANAアメックスゴールドはANAマイルが効率よく貯まることに加え、家族旅行に適したサービスが充実しています。

特にANA航空券の購入で3%がマイル還元されるというお得さは大きな魅力です。

そしてANAダイナースは世界1,300ヶ所850か所以上の空港ラウンジを利用できるなど、単身での海外出張・旅行に適したサービスが充実したカードだという特徴があります。

ここでは、ANAアメックスゴールドとANAダイナースをくわしく比較し、それぞれどういった人に向いているカードのか、説明していきます。

ANAアメックスゴールドとANAダイナースの何がちがうのかくわしく知りたい!そういった方は必見の内容です。

ANAアメックス・ゴールドANAアメックス・ゴールドがANAダイナースよりも優れているのは、ANA航空券の購入による3%還元。

ANA公式サイトや空港カウンターで航空券を購入する機会が多いなら、このカードなら多くのANAマイルが貯まります。

年会費(税込) 34,100円
家族カード
年会費(税込)
17,050円
入会資格 満20歳以上で安定した収入があること
限度額 審査により個別に決定
海外旅行保険 最高1億円(利用付帯)
国内旅行保険 最高5,000万円(利用付帯)
ショッピング保険 最高500万円
ポイントプログラム メンバーシップ・リワード
100円=1マイル
マイル移行可能な
航空会社
ANA
支払い方法 1回払い
(リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、
入会後6か月以降に申し込みにより利用可)
発行日数 2〜3週間
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ANAダイナースクラブカードANAダイナースカードは、マイル還元率でいうと平凡。

ただ、旅行保険や空港ラウンジサービスはANAアメックス・ゴールドだけでなく、ほかのANAカードよりも突出して優れています。

そのため、ANAマイルを貯めることよりも手厚い旅行サービスを求めるなら、ANAダイナースカードがオススメです。

年会費(税込) 29,700円
家族カード
年会費(税込)
6,600円
入会資格 目安として27歳以上
限度額 審査により個別に決定
海外旅行保険 最高1億円(自動付帯)
国内旅行保険 最高1億円(自動付帯)
ショッピング保険 最高500万円
ポイントプログラム ダイナースクラブ・リワードプログラム
100円=1ポイント
マイル移行可能な
航空会社
ANA
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どちらもANAゴールドカード級

ANAアメックスゴールド(年会費34,100円・税込)とANAダイナース(年会費29,700円・税込)は、どちらもANAゴールドカードです。

まずはANAゴールドカードについて、簡単に説明しますね。

ANAゴールドカードは5種類発行されている

ANAゴールドカードというのは、ANA便やスターアライアンス便の航空券を購入して搭乗する機会が多い方に適したANAカードで、全部で以下の5種類が発行されています。

ANAゴールドカード5種類
ANAゴールドカード5種類
  1. ANA VISAワイドゴールドカード
  2. ANA マスターカードワイドゴールドカード
  3. ANA JCBワイドゴールドカード
  4. ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
  5. ANAダイナースクラブカード

つまり、5大国際ブランドすべてのANAゴールドカードが存在するというわけですね。

これらのANAゴールドカードは国際ブランドだけでなく年会費やマイル還元率など細かい点で異なるものの、以下の点で共通しています。

ANAゴールドカードの共通点
  1. 年会費は1万円〜3万円ぐらい
  2. カード決済でのマイル還元率は基本的に1%(100円あたり1マイルが貯まる)
  3. ANAの航空券をカード決済すると2%以上がマイル還元(100円あたり2マイル以上貯まる)
  4. ANAや提携の航空会社の利用で区間マイル25%のボーナスマイルが貯まる
  5. ANAマイルへの移行手数料が無料

つまり、ANAゴールドカードは日常生活での決済でマイルが貯まることに加え、ANA便を利用する機会が多い方にメリットがあるわけです。

ANAアメックス・ゴールドとANAダイナースの共通点

ANAゴールドカードは上記で説明した共通点がありますが、年会費の金額や付帯サービス、ポイントの有効期限などはカードごとに異なります。

そんな中、ANAアメックスゴールドとANAダイナースの2種類は、上記のANAゴールドカードの共通点にプラスして以下3つの点で共通しています。

ANAアメックスゴールドとANAダイナースの共通点3つ
  1. 年会費は3万円前後
  2. ポイント有効期限が無期限
  3. カードの継続ボーナスとして毎年2,000マイルがもらえる

中でも特に優れているのが、ポイント有効期限が無期限という点ですね。

なお、年会費1万円前後のANA VISAワイドゴールドカードやANA マスターカードワイドゴールドカード、ANA JCBワイドゴールドカードの3種類は、ポイント有効期限が3年と限られています。

ANAアメックスゴールドとANAダイナースはどちらも年会費3万円前後と高額ではあるものの、カードで貯めたポイントをずっと保有しておけばいつまでもANAマイルを貯め続けることができるわけです。

それでいて、ANAアメックスゴールドとANAダイナースはほかのANAゴールドカードとくらべて手厚い旅行サービスが付帯

そうなると、この2つのカードは国際ブランド以外何がちがうのか、ますます分かりづらくなりますよね…(悩)

最大のちがいはボーナスマイルと空港ラウンジサービス

ここからいよいよ、ANAアメックスゴールドとANAダイナースのちがいについて説明したいと思います。

冒頭でも説明したとおり、この2枚のもっとも大きなちがいは次の2つ。

ANAアメックスゴールドとANAダイナースの最大のちがい2つ
  1. ANA航空券をカードで決済したときのボーナスマイル
  2. 無料利用できる空港ラウンジの数

ここからは、この2つのちがいについてくわしく説明していきます。

1.ANA航空券購入のボーナスマイル

ANAアメックスゴールドとANAダイナースを使ってANA航空券を購入したときのボーナスマイルは、ANAアメックスゴールドがお得になっています。

具体的には、ANAアメックスゴールドはANA航空券代金の3%、ANAダイナースは航空券代金の2%。

ANAアメックスゴールドとANAダイナースの航空券購入時のマイルのちがい

つまり、ANA航空券を購入する場面では、ANAアメックスゴールドはANAダイナースの1.5倍マイルが貯まりやすいカードだと言えます。

ANAアメックスゴールドはボーナスマイルがもっとも多いANAゴールドカード

ANAアメックスゴールドは、5種類のANAゴールドカードの中でもっともボーナスマイルが多く得られるカードです。

航空券は国内線でも数万円、国際線だと数十万円といった代金になることも。

そのため、ボーナスマイルが1%ちがうだけでもマイルが貯まるペースが全然変わってきます。

以下の表は5万円、10万円、30万円の航空券を、それぞれANAアメックスゴールドで購入した時とANAダイナースで購入した時のマイルの差を比較したものです。

ANA
アメックス
ゴールド
ANA
ダイナース
マイル差
5万円の航空券 1,500マイル 1,000マイル 500マイル
10万円の航空券 3,000マイル 2,000マイル 1,000マイル
30万円の航空券 9,000マイル 6,000マイル 3,000マイル

10万円の航空券を買ったとき、ANAアメックスゴールドとANAダイナースで得られるマイルは1,000マイルの差が出ます。

1,000マイルというとピンと来ませんが、東京−大阪のANA特典航空券の必要マイルはレギュラーシーズンで6,000マイル。

つまり、10万円の航空券を6回買えば、東京−大阪間を特典航空券分の差が出るということです。

そのため、ANAの航空券をカードで購入する機会が多い方であれば、ANAアメックスゴールドはANAダイナースよりもマイルを貯めやすいカードだと言えますね。

ANA公式サイト・カウンターでの購入が条件

先ほど説明したANA航空券購入時のボーナスマイルですが、購入方法に条件があります。

具体的には、ボーナスマイルが貯まるのはANA航空券を以下で購入した場合に限られます。

ANAカードでボーナスマイルを得るための航空券の購入方法
  • ANA公式サイト
  • ANAの国内予約・案内センター
  • 国内のANAカウンター

海外のANA公式サイトや、ANAの海外支店、海外の空港カウンターだと、たとえANAカードで決済したとしてもボーナスマイルは得られません。

また、エクスペディアや楽天トラベル、H.I.S.といった旅行予約サイトや旅行代理店でANA航空券を購入する方も、ボーナスマイルの恩恵を受けることはできません

そのため、ANA公式サイトやカウンターを利用しない方であれば、ボーナスマイルが適用されないのでANAアメックスゴールドもANAダイナースも還元率は同じ1%となります。

2.ANAダイナースは世界1,300ヶ所中の空港ラウンジを無料利用できる

ANAダイナースがANAアメックスゴールドよりも大きく優れている点、それは無料利用できる空港ラウンジの数です。

ANAアメックス・ゴールドとANAダイナース、どちらも旅行サービスは充実していますが、ANAダイナースの空港ラウンジサービスは群を抜いて優れています。

ANAアメックスゴールドで無料利用できる空港ラウンジは、国内の28空港+ハワイホノルル空港のみで、プライオリティパスも付帯していません。

プライオリティパスとは、世界1,300ヶ所中1,200ヶ所のラウンジが利用できるサービスで、アメックスだとグリーン、ゴールドといったカードに付帯しています。

なお、アメックスのプライオリティパスについては「アメックスのプライオリティパスは年2回まで無料というオリジナル特典つき」でくわしく説明しています。

それに対して、ANAダイナースは国内はもちろん、世界1,300ヶ所中850ヶ所以上もの空港ラウンジを無料で利用できます

ANAダイナースもANAアメックスゴールドと同様にプライオリティパスは付帯していませんが、プライオリティパスで利用できるVIPラウンジの一部も対象となっています。

キタ

っていうか、ANAダイナースの空港ラウンジサービスがあれば、プライオリティパスがなくても問題ないで(笑)

ANAダイナースは海外の人気都市・観光地の空港ラウンジを網羅しとるからな。

なお、ANAダイナースの空港ラウンジサービスで利用できるラウンジは、ダイナースクラブ公式サイト「ご利用いただける空港ラウンジ」で確認できます。

このように、ANAダイナースは出発前の国内空港だけでなく、渡航先で帰国のために搭乗待ちをしている時間も空港ラウンジを無料で利用できるのが大きな特徴です。

ANAアメックスゴールドは家族4人でラウンジを無料利用できる

ここまで説明したとおり、ANAダイナースの空港ラウンジサービスはANAアメックスゴールドよりもはるかに優れています。

ただ、ANAダイナースの空港ラウンジサービスを利用できるのは、1人だけという欠点があります。

家族カード会員も空港ラウンジを利用できますが、家族カードを発行できないお子さんは一緒に空港ラウンジを利用できないわけです…。

また、同僚や部下との出張だと一緒にラウンジを利用することはできません。

このことから、ANAダイナースの空港ラウンジサービスを活用できるのは、ご夫婦2人での海外旅行や単身での海外出張だと言えますね。

一方で、ANAアメックスゴールドは、対象の海外空港ラウンジがホノルル空港に限られるものの、同伴者1名も無料でラウンジを利用できるというメリットがあります。

この「同伴者」はまったく条件がないので、家族はもちろん友だちや彼女さん、会社の同僚・部下の方でもOK。

そのため、2人以上で飛行機を利用する機会が多い方にとっては、ANAアメックスゴールドの空港ラウンジサービスは地味ながら便利です。

さらに、家族カードも同伴者1名まで無料利用のサービスが付帯しているので、家族カードもあれば合計4人まで対象のラウンジを無料で利用できます。

ANAアメックスゴールドは家族カードを発行すれば家族4人で利用可能

そのため、ANAアメックスゴールドの空港ラウンジサービスは、お子さん連れの家族旅行に適していると言えます。

ちなみに、空港ラウンジサービスの対象に同伴者が含まれているクレジットカードはアメックスをはじめ本当にごく一部。

まとめると、ご夫婦での2人旅行や単身の出張・旅行が多いならANAダイナース、家族旅行や部下・同僚との出張が多いならANAアメックスゴールドを持つメリットは大きいといえるでしょう。

ANAアメックスゴールドとANAダイナースのちがいをくわしく解説

ここまで説明したとおり、ANAアメックスゴールドとANAダイナースの最大のちがいはANA航空券を買った時のマイル還元率と空港ラウンジサービス。

この2つのポイントがANAアメックスゴールドとANAダイナース、どちらが適しているかの大きな基準になります。

ANA航空券を公式サイトなどで購入する機会が多かったり、同伴者1名無料の空港ラウンジサービスに魅力を感じるなら、ANAアメックスゴールドが適しています。

一方、ANA航空券の購入はいつも旅行予約サイトや旅行代理店だと言う方や、世界1,300ヶ所中の空港ラウンジの無料利用に魅力を感じるなら、ANAダイナースの方が優れていますね。

ただ、ANAアメックスゴールドとANAダイナースは、ほかにも年会費や付帯サービスなど、こまかいところで異なる点がいくつかあります。

そこでここからは、2つのカードの細かい違いについて説明します。

ANAアメックスゴールドの年会費はANAゴールドで最高

冒頭では、ANAアメックスゴールドとANAダイナースの年会費は、どちらも3万円前後だと説明しました。

こまかく言うと、以下のようにANAアメックスゴールドの方がANAダイナースよりも4,400円(税込)高額となっています。

  • ANAアメックスゴールド:年会費34,100円(税込)
  • ANAダイナース:年会費29,700円(税込)

ANAアメックスゴールドはANA航空券購入のボーナスマイルが3%と最高

なお、ANAアメックスゴールドの年会費は5種類あるANAゴールドカードの中でももっとも高額となっています。

ただ、ANAアメックスゴールドはANA航空券購入時のボーナスマイルが3%と、ANAゴールドカードの中でも最高です。

そのため、ANA航空券を購入する機会が多いなら高額な年会費を支払ってでもANAアメックスゴールドを持つ価値があります

ANAダイナースはマイル還元率で言うとメリットが少ない

一方のANAダイナースですが、年会費は29,700円(税込)とANAアメックスゴールドとくらべるとやや低いものの、それでもほかのANAゴールドカードとくらべると2倍以上の年会費。

それにも関わらず、通常のカード利用ではマイル還元率1%、ANA航空券購入で得られるボーナスマイルは2%と、マイル還元では魅力がありません

マイル還元率だけでいえば、ANAダイナースは年会費が半分以下のANA VISA/JCBワイドゴールドカードよりも劣っていますから…。

そのため、ANAダイナースを持つ理由となるのは、マイル還元率ではなく優れた空港ラウンジサービスや旅行サービスをどれだけ活用できるか?ここがポイントになります。

アメックスとダイナースはどちらも海外での決済に弱い

世界1,300ヶ所的にはVISA、MasterCardが主流!JCBと、実はアメックスもマイナー。。。

ANAアメックスゴールドとANAダイナースは、国際ブランドがちがいます。

カードの名前から明らかにわかりますが念のため説明すると、ANAアメックスゴールドはアメリカン・エキスプレス、ANAダイナースはダイナースになります。

アメックスとダイナース、どちらも国内で利用するにはまず困りないものの、世界1,300ヶ所的なシェアは低く、海外だと利用できない場面が多々あるのがデメリットです。

ANAアメックスゴールドとANAダイナースを比較される方であれば、海外でカードを利用する機会もけっこう多いはず。

そのため、どちらを持つにしてもサブカードは必須だと言えます。

ANA VISA一般カード海外でのカード利用でも無駄なくANAマイルを貯めることを考えると、オススメのサブカードはANA VISA一般カード

VISAは世界1,300ヶ所でもっとも普及している国際ブランドなので、アメックスやおダイナースが利用できない場面でもほぼ確実に決済できます。また、このカードは年会費2,000円程度と負担が少ないのもメリットです。

また、カード利用でのマイル還元率は0.5%〜1.0%と、ANAアメックスゴールドやANAダイナースとくらべても大きな見劣りはありません。

そして、ポイント有効期限は2年と限りはあるものの、少なくとも年に1〜2回のペースでANA便を利用するなら、ポイントをマイルに移行して十分に活用できるでしょう。

楽天Edyならダイナース

ANAアメックスゴールドとANAダイナースは、電子マネー決済にも違いがあります。

楽天Edyへのチャージはアメックス、ダイナースどちらも対応しているものの、マイルが貯まるのはANAダイナースだけ。

そのため、楽天Edyを使うならANAアメックスゴールドよりも適しています。

楽天Edyとは前もってチャージしておき、カード本体を端末にかざして決済する電子マネーの1つです。

ANAアメックスゴールドとANAダイナース、どちらもカード本体に楽天Edyを内蔵。

楽天Edyで決済すると、利用金額の0.5%が楽天ポイントとして還元されます。

ここまでは2つのカードでまったく同じなのですが、異なるのは楽天Edyにチャージしたときに貯まるポイント。

ANAダイナースは楽天Edyにチャージした金額の0.5%がポイント還元されるのに対し、ANAアメックスゴールドだとポイント還元されません

そのため、楽天Edyのチャージ+利用による還元は、ANAダイナースの方がお得ですね。

ダイナースもApple Payに対応

iPhoneやApple Watchだけで決済ができるApple Pay

ダイナースクラブカードはApple Payに対応していない唯一の国際ブランドでしたが、2020年4月1日から遂に対応。

そのため、Apple Payを使いたいなら、ANAアメックスゴールドとANAダイナース、どちらを選んでも大丈夫になりました。

なお、ApplePayについては「アメックスはApplePayに登録できる!相性のいいカード3種類を紹介」でくわしく説明しています。

まとめると、楽天Edyを利用したいという方にとっては、ANAダイナースの方が優れていると言えます。

付帯保険が手厚いANAダイナース

ここまで、ANAアメックスゴールドとANAダイナースのマイル還元を中心に比較してきましたが、付帯している旅行保険が気になるという方は多いのでは?

アメックス・ダイナースともに、旅行サービスが充実していることで有名なカードですからね。

結論からいえば、国内外の旅行保険はANAダイナースの方が優れています

ANAアメックスゴールドの旅行保険はイメージとは逆に、付帯する旅行保険は一般的なゴールドカードよりもむしろ、劣っているのが現実です。

ANAダイナースは1枚あれば旅行保険は十分ですが、ANAアメックスゴールドをメインカードにするなら、サブカードで補償金額をアップさせることをオススメします。

ここからは、ANAアメックスゴールドとANAダイナースの国内外旅行保険について、くわしく説明します。

海外旅行保険

まずは海外旅行保険から説明します。

上記で説明したとおり、ANAダイナースの旅行保険はかなり優秀です。

最高で1億円の補償が受けられる上、旅行保険で利用する可能性が高い「傷害・疾病治療費用」の補償額が300万円と高額です。

管理人としては傷害・疾病治療費用のボーダーラインを300万円と考えているので、ANAダイナース1枚あれば海外旅行・出張の備えは十分です。

なお、管理人が傷害・疾病治療費用のボーダーラインが300万円だと考えている理由は「アメックスの海外旅行保険を徹底解説!全券種の保険を比較してみた」でくわしく説明しています。

一方、ANAアメックスゴールドは傷害・疾病治療費用が200万円…。これだと万が一現地で病院に行くことになれば足りない危険性があります。ちょっと不安ですね…。

そのため、ANAアメックスゴールドに関してはサブカードで補償金額を底上げすることをオススメします。

なお、ANAアメックスゴールドとANAダイナースの海外旅行保険を、以下のとおり表にまとめました。

ANA
アメックス
ゴールド
ANA
ダイナース
付帯条件 自動付帯 自動付帯
死亡・後遺障害 最高5,000万円 最高1億円
傷害治療 最高200万円 最高300万円
疾病治療 最高200万円 最高300万円
救援者費用 最高300万円 最高400万円
携行品損害 最高50万円 最高50万円
賠償責任 最高4,000万円 最高1億円
家族特約 ×

ここまでの内容だと、「ANAアメックスゴールドの海外旅行保険ってあまり使えないな…」とがっかりされる方も多いと思います。

確かに、「旅行に強いアメックス」と言われているにも関わらず、旅行保険の補償金額がやや低いのは残念ですよね。

ただ、ANAアメックスゴールドは数字には現れない部分でANAダイナースを上回る付帯特典があります。

それが以下の2つ。

ANAアメックスゴールドの密かな海外旅行サービス
  • 弁護士費用や保釈金の立て替え
  • 家族カードを持っていなくても家族は補償対象

特にANAアメックスゴールドの弁護士費用や保釈金の立て替えは、ほかのカードにはないユニークなサービスです。

具体的にどんなサービスなのかと言うと、海外で事故や事件に巻き込まれてしまい、誰かから訴えられて裁判になった、身柄を拘束されてしまったといった場合、必要な費用をアメックスが立て替えてくれるというもの。

「いやいや、裁判とか身柄の拘束とか、普通に考えてあり得ないでしょ…?」

と思われるかもしれません。当然わざわざ海外に行って犯罪をしようと思う人はまずいないですよね。

ただ、交通事故や人身傷害などこちらがまったく意図せずにトラブルとなってしまう可能性はゼロではありません。

また、現地の法律がわからないままに違法なことをしてしまい、逮捕される可能性もなくはありません。

国によって文化や習慣がちがうので、思いもよらない法律があるかもしれませんからね。

そういったときの裁判や身柄の拘束などは、一個人の力ではほぼ確実に対処できません。

実際、このサービスを活用する場面はごくごくまれです。

でも、そのまれな場面が起こってしまったとしたら、弁護士の紹介や費用の立て替え、保釈金の立て替えを行ってくれるアメックスのサービスは、唯一対処できる手段になります。

ちなみに、弁護士費用や保釈金を立て替えてくれるクレジットカードは、アメックス以外には存在しません。

なお、アメックスの弁護士費用や保釈金の立て替えについては「アメックス・ゴールドのオーバーシーズ・アシストとグローバル・ホットラインの違いは緊急支援サービス」でくわしく説明しています。

そして、ANAアメックスゴールドには家族カードを持っていない家族も旅行保険の補償対象になる家族特約が付帯しています。

ANAダイナースは家族カードを持っている家族のみ旅行保険が適用されます。

つまり、家族カードが発行できない未成年のお子さんだと、ANAダイナースでは旅行保険が適用されないわけです。

そのため、先ほど説明した空港ラウンジサービスの同伴者1名無料のサービスといい、この旅行保険の家族特約といいい、ANAアメックスゴールドはお子さん連れの家族旅行で安心・快適な付帯サービスが充実していると言えます。

国内旅行保険

続いて国内旅行保険について見ていきましょう。

国内旅行保険に関しては、多くの方が加入していらっしゃるであろう生命保険や健康保険で十分カバーできるので、管理人としてはあまり気にしなくてもいいんじゃないかな?と思っています。

とはいえ、補償が手厚いに越したことはありません。

この国内旅行保険も、海外旅行保険と同じようにANAダイナースの方が優秀です。

ANAダイナースは最高1億円まで補償される上、ケガによる通院費までがすべて自動付帯で補償されます。

一方でANAアメックスゴールドは、国内旅行保険は利用付帯である上、補償が受けられるのは死亡・後遺障害のみでその補償額は最高5,000万円。

ANAダイナースとはちがって入院や手術、通院費用は一切補償されません。

国内旅行保険についても、やはりANAアメックスゴールドは一般的なゴールドカードよりも劣るサービス内容ですね…。

「どうしたアメックス!?」というレベルです(笑)

ただ、先ほども説明したとおり、国内旅行保険を利用する機会は限りなく少ないので、国内旅行保険の手厚さがどちらのカードを選ぶかの基準にはなりえないでしょう。

なお、ANAアメックスゴールドとANAダイナースの国内旅行保険のちがいは、以下の表のとおりです。

ANA
アメックス
ゴールド
ANA
ダイナース
付帯条件 利用付帯 自動付帯
傷害死亡 5,000万円 最高1億円
傷害後遺 5,000万円 ×
入院 × 1日
1万円
手術 × 10万円〜
40万円
通院 × 1日
3,000円

旅行サービスはアメックスの無料ポーターサービスがユニーク

先ほどの海外・国内の旅行保険では、ANAアメックスゴールドを酷評してしまいました。

ただ、念のため弁解しておきますと、管理人はこのサイトの名前どおり「アメックス・ラブ」な人間です。感情的にアメックスをディスったわけでは決してありません!

アメックスは旅行保険こと見劣りしてしまいますが、旅行関連サービスそのものは優れています。

ここからは、ANAアメックスゴールドとANAダイナースの旅行関連サービスを比較したいと思います。

ANAアメックスゴールドとANAダイナースに共通している旅行サービスは、主に以下の4つがあります。

ANAアメックスゴールドとANAダイナース共通の海外旅行サービス4つ
  1. 海外からの帰国時、手荷物1個を無料配送
  2. 空港での海外用携帯電話レンタルの割引
  3. 海外レンタルWi-Fiの割引
  4. 国内線・国際線の乗り継ぎ時に手荷物を一時預かり(旅行中のコート預かりは対象外)

どちらのカードも旅行関連サービスは一般的なゴールドカードよりも充実しています。特に海外旅行サービスで人気のある手荷物無料宅配サービスはバッチリ押さえていますね。

なお、手荷物無料宅配サービスについては「アメックスの手荷物無料宅配サービスは出発時も利用可能」でくわしく説明しています。

しかし、ANAアメックスゴールドは上記に加えて無料ポーターサービスというユニークな旅行サービスが付帯しています。

無料ポーターサービスとは、空港最寄りの駅・バス停からチェックインカウンターまで、係員さんが手荷物を運んでくれるというサービス。

家族旅行などでスキー・サーフィン・ゴルフの道具がある場合だと、荷物を持ちながらお子さんに気を配るのはかなり難しいのではないでしょうか? そんなときはこのサービスを使って荷物を運んでもらえば、お子さんに意識を集中できます

やはりこの無料ポーターサービスも、家族旅行に適したサービスだと言えますね。

なお、アメックスの無料ポーターサービスについては「アメックスの無料ポーターサービスは荷物が多い家族旅行で便利」でくわしく説明しています。

こうやって見ても、ANAアメックスゴールドの付帯サービスは、家族旅行を強く意識したサービスが特に充実している印象です。

一方のANAダイナースは、海外出張や奥さん・彼女さんとの2人での旅行を想定したサービスであるように感じます。

ANAアメックスゴールドとANAダイナースの比較まとめ

ここまで、ANAアメックスゴールドとANAダイナースの違いについてくわしく説明しました。

この2つのカードの大きな違いは、主に以下の2つになります。

ANAアメックスゴールドとANAダイナースの最大のちがい2つ
  1. ANA航空券を買った時のマイル還元率
  2. 空港ラウンジサービス

ANAアメックスゴールドでANA航空券を購入した時のマイル還元率は3%なのに対し、ANAダイナースの還元率は2%と1.5倍違います。

そのため、ANA便の航空券を直接公式サイトで購入するなら、マイルが1.5倍貯まりやすいANAアメックスゴールドがお得だと言えますね。

一方で、空港ラウンジサービスについては、世界1,300ヶ所の有名都市・観光地の空港ラウンジを網羅しているANAダイナースの方が優秀です。

とは言え、ANAダイナースでラウンジが利用できるのは1人まで。なので、同伴者1名まで無料でラウンジが利用できるANAアメックスゴールドは、お子さん連れの家族旅行ではむしろ便利だと言えます。

どちらのANAカードに魅力を感じるかは、ANA航空券購入時のマイル還元と空港ラウンジサービスの2点が大きなポイントとなります。

また、ANAアメックスゴールドは、旅行サービスの表面だけを見るとANAダイナースより見劣りします。

ただ、海外旅行保険は家族も適用されたり、空港ラウンジサービスも同伴者1名無料、無料ポーターサービスが付帯していることなどを考えると、こまかいところで家族旅行向けにかなり配慮されています。

そのため、ANA便やスターアライアンス便を利用するときはいつも家族旅行だという方にとっては、ANAアメックスゴールドは特に旅行サービスをフル活用できるカードだと言えますね。

年会費(税込) 34,100円
家族カード
年会費(税込)
17,050円
入会資格 満20歳以上で安定した収入があること
限度額 審査により個別に決定
海外旅行保険 最高1億円(利用付帯)
国内旅行保険 最高5,000万円(利用付帯)
ショッピング保険 最高500万円
ポイントプログラム メンバーシップ・リワード
100円=1マイル
マイル移行可能な
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ANA
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(リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、
入会後6か月以降に申し込みにより利用可)
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ANAダイナースクラブカードANAダイナースカードは、マイル還元率でいうと平凡。

ただ、旅行保険や空港ラウンジサービスはANAアメックス・ゴールドだけでなく、ほかのANAカードよりも突出して優れています。

そのため、ANAマイルを貯めることよりも手厚い旅行サービスを求めるなら、ANAダイナースカードがオススメです。

年会費(税込) 29,700円
家族カード
年会費(税込)
6,600円
入会資格 目安として27歳以上
限度額 審査により個別に決定
海外旅行保険 最高1億円(自動付帯)
国内旅行保険 最高1億円(自動付帯)
ショッピング保険 最高500万円
ポイントプログラム ダイナースクラブ・リワードプログラム
100円=1ポイント
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