「グリーンとゴールドは、具体的に何が違うの…?
券面の色と年会費がちがうのはわかるけど、まさかそれだけじゃないよね?」
実際にアメックスを持とう!と思ったとき、このように悩んでいるのではないでしょうか?
管理人自身25歳ぐらいのときに初めてアメックス・ゴールドに申し込みましたが、グリーンとのサービス内容のちがいはわかっていませんでした。それなのにゴールドにした理由は「カッコいいから!」。
実際、アメックス・ゴールドのステータスは日常生活でも感じることができるほど高いので、管理人としては券面の色だけでアメックス・ゴールドを選ぶのは全然アリだと思っています。
ただ、管理人がアメックスに申し込んだ当時を振り返って思うのは、「アメックス・ゴールドに申し込むにしても、もう少しグリーンとゴールドのちがいを調べた上でゴールドにすればよかったな…」ということです。
このページをご覧の方は過去の管理人と同じように、
「券面が金色のアメックス・ゴールドが欲しい!けど、グリーンと何がちがうのかはかなり気になっている」
と思っている方かもしれませんし、中には、
「券面が金とか緑とか、そんなの問題じゃない!コスパ重視で年会費に見合うカードを選びたいんだ!」
そのような合理的な方もいらっしゃることでしょう。
そこでこのページでは、アメックス・グリーンとゴールドは具体的にどのようなちがいがあるのか徹底検証したいと思います。
アメックスのプロパーカードは全部で4種類
アメックス・グリーンとゴールドは、どちらもプロパーカードです。
プロパーカードというのは、クレジットカード会社(今の場合だとアメックス)が単独で発行しているクレジットカードのことです。アメックス・グリーンとゴールドは、どちらもアメリカン・エキスプレスがどの企業とも提携することなく発行しているので、アメックスのプロパーカードと呼ばれるわけです。
たとえば、グリーンやゴールド以外のアメックスが発行しているANAアメックスやデルタ・アメックスは、すべてANAやデルタ航空といった企業と提携した上でアメックスが発行しています。そのため、グリーンやゴールド、次で説明するプラチナ、センチュリオン以外のカードはすべて提携カードになります。
プロパーカードと提携カードのちがい
プロパーカードは、提携カードとくらべてステータスが高くサービス内容が手厚いという特徴があります。
「だったら、提携カードは意味ないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、提携カードはプロパーカードよりも付帯サービスが省かれている代わりに、提携企業オリジナルの特典が受けられるというメリットがあります。
たとえばアメックスだと以下のような提携カードがあり、それぞれ提携先企業の特典が利用できます。
- ANAアメックス…日本の航空会社・ANAでのフライトでボーナスマイルが貯まる
- デルタ・アメックス…アメリカの航空会社・デルタ航空の上級会員資格が得られる
ただ、これらの提携カードは、グリーンやゴールドといったプロパーカードとくらべると付帯サービスが劣っています。
具体的に言うと、アメックスが直接提供している海外旅行保険の補償金額やトラベルサービスの内容は、プロパーカードよりも劣っているわけです。
つまり、アメックス・グリーンやゴールドといったプロパーカードは、アメックスの中でも付帯サービスが充実したカードだと言えますね。
プロパーカードでも付帯サービスは異なる
ここまで説明したとおり、提携カードよりも付帯サービスが充実しているのがプロパーカードです。そして、そのプロパーカードにもグリーンやゴールドのようなランクが存在するわけです。
アメックスのプロパーカードは、ここで紹介しているグリーンとゴールドだけでなく、プラチナカードとセンチュリオンカードの合計4種類があります。
ただ、センチュリオンカードだけは自分から申し込むことはできず、アメックスから招待(インビテーション)を受けることによって申し込む資格が得られるカードです。
具体的に言うと、インビテーションはプラチナやゴールド、グリーンを持っている人(ほとんどの場合プラチナを持っている人)の中から送られます。
なお、アメックス・プラチナは以前は申し込みができずインビテーションがあれば持つことができるカードでしたが、2019年4月からは普通に申し込みができるようになっています。
- アメリカン・エキスプレス・カード(通称:アメックス・グリーン)
- アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード(通称:アメックス・ゴールド)
- アメリカン・エキスプレス・プラチナカード(通称:アメックス・プラチナ)
- アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード(通称:ブラックカード)【招待制】
つまり、グリーン→ゴールド→プラチナカード→センチュリオンカードの順にステータスや付帯サービスがグレードアップするわけです。
アメックス・グリーンとゴールドは、ここで説明した4種類のプロパーカードのうち、自分から申し込むことができる2種類だということですね。
アメックス・グリーンとゴールドの審査基準は同じ
「ゴールドはグリーンよりもステータスが高いってことは、審査も難しくなるってことだな…(悩)」
ここまでの内容を読んでいただくと、このように感じる方も多いと思います。実際に、三井住友カードやJCBカードをはじめ、多くのカード会社では一般カードよりもゴールドカードの方が審査難易度は高くなります。
ただ、アメックスだけはほかのカード会社とは異なり、グリーンとゴールドで審査の難易度は変わりません。さらに言うと、アメックスが直接発行しているすべてのカードは、プロパーカード、提携カードを問わずに審査難易度はほぼ同じです。
アメックスの限度額は個別に設定される
なぜアメックスはカードの種類によって審査難易度が変わらないのかというと、利用限度額がカード会員1人ずつの収入や利用実績によって個別に、しかも柔軟に設定されているからです。
アメックスがカード利用金額を支払えると判断すれば、1,000万円以上といった限度額が設定されることもありますし、逆に負担が難しいと判断されれば限度額10万円の場合もあります。
アメックスの限度額については、公式サイトで以下のように説明されています。
カードのご利用限度額について
アメリカン・エキスプレスのカードは、不意のお買物の場合にもご利用いただけるよう、ご利用限度額に一律の制限を設けておりません。ご利用限度額につきましては、個々のカード会員様のご利用状況や、お支払い実績などによって異なります。
つまり、アメックスはすべてのカードで10万〜1,000万円以上といった幅広い限度額が設定されるので、審査難易度は同じだというわけです。そのため、グリーンとゴールド、どちらに申し込んでも審査に通過できる可能性は同じだということですね。
実際問題、管理人も25歳のときに初めてのアメックスとしてゴールドカードに申し込みましたが、審査に通過しています。ちなみに限度額は30万円と、一般的なゴールドカードとくらべると少額でしたが。
ですから、
「ゴールドとグリーン、どっちにしようか悩んでるけど、審査に落ちたら嫌だからグリーンにしよう」
という考えは不要です。
アメックス・グリーンとゴールドのちがい
「なるほど、グリーンとゴールドは審査難易度が同じなのはわかった!
じゃあ、審査の心配はせずに単純に自分が持ちたいカードに申し込めばいいわけなんだ」
というアメックスの審査難易度について知っていただいたところで、グリーンとゴールドは具体的に何がちがうのか?本題に入っていきます。
まず前提として、アメックス・グリーンはゴールドよりも付帯サービスが劣っているものの、それでも他社ゴールドに匹敵する手厚いサービス内容です。
その上でアメックス・ゴールドについて説明すると、グリーンのすべてのサービスに加え、より充実した以下のサービスがプラスされています。
- 海外旅行サービス
- 海外・国内でのレストラン優待
- キャンセル・プロテクション
- 国内・海外でのレストラン優待
- ゴールド・ラインクラブ
- 京都観光ラウンジ
ザックリ説明すると、アメックス・ゴールドは海外旅行サービスやレストランでの優待が大変魅力的なカードです。なので、海外旅行やレストランでの食事の機会が多い人なら、アメックス・ゴールドは年会費以上の価値があります。
つまり、アメックス・ゴールドだけに付帯しているサービスが、ゴールド(年会費31,900円・税込)とグリーン(月会費1,100円/税込)の年会費の差額18,700円(税込)に見合うかどうかが1つの選択基準になると言えます。
アメックス・ゴールドだけに付帯しているサービスを17,000円以上活用できるなら、コストパフォーマンスでみてもゴールドを持った方が得だといえます。
逆に、ゴールドに付帯しているサービスを活用できないのであれば、アメックス・ゴールドを持つ意味はあまりありません。その場合はグリーンの方がコストパフォーマンスに優れたカードだということになります。
なお、アメックス・グリーンとゴールドのちがいを以下のとおり表にまとめました。
アメックス・グリーンとゴールドの具体的なちがい
グリーン | ゴールド | ||
---|---|---|---|
券面 | |||
年会費 (税込) |
本カード | 月会費1,100円/税込 | 31,900円 |
家族カード | 月会費550円/税込 | 13,200円 1枚目は無料 |
|
旅行サービス | 日本語サポート | グローバル・ ホットライン |
オーバーシーズ・ アシスト |
プライオリティ・パス | 1回32ドル | 年2回無料 3回目以降32ドル |
|
H.I.S.トラベルデスクの 受付時間 |
月〜金10:00〜18:00 | 月〜金10:00〜18:00 土10:00〜14:00 |
|
エアポート送迎サービス | 料金が異なる (ゴールドの方が安い) |
||
プリファード・ゴルフ | × | ○ | |
手荷物無料宅配サービス | ○ | ||
空港ラウンジサービス | ○ | ||
保険・補償 | 海外旅行傷害保険 | 最高5000万円 | 最高1億円 |
航空便遅延費用補償 | × | ○ | |
国内旅行傷害保険 | 最高5000万円 | ||
キャンセル・ プロテクション |
× | ○ | |
ショッピング・ プロテクション |
○ | ||
紛失・盗難補償 | ○ | ||
エンター テイメント |
ゴールド・ダイニング by 招待日和 |
× | ○ |
Taste from American Express Invites レストラン優待 |
× | ○ | |
会員誌& ゴールド会員限定イベント |
× | ○ | |
アメックス共通イベント | ○ | ||
ゴールド・ワインクラブ | × | ○ | |
京都観光ラウンジ | × | ○ |
上記の表でグリーンとゴールドのサービスの異なる部分で17,000円分の価値があるのかどうか?判断するために、アメックス・グリーンとゴールドのちがいを隅々までくらべてみました。
ちがいその1:ステータス(券面)
アメックス・グリーンとゴールドとでまず明らかにちがうのは、券面の色です。
「そんなもん、言われなくてもわかってるよ!」という声が聞こえてきそうですが、券面の色が緑か金なのかによってステータスが変わります。
なお、ここでいうステータスとは「周囲からの目」です。店舗でアメックスを財布から取り出して決済をするときに、店員さんや一緒にいる奥さんや彼女さん、友だちにどのような印象を与えるか?人によっては重要です。少なくとも管理人は「見た目」を気にするタイプです(笑)
アメックス・ゴールドのステータスは強力
このステータス、単なる見栄で意味がないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、周りの人に「お金持ち」だと印象を与えることによって仕事や人間関係でプラスになる可能性もあります。ですから、営業職の会社員の方や経営者、個人事業主なら、取引先や同僚からの信用につながるという効果もあるわけです。
「確かに一理あるけど、そもそもゴールドカードにステータスってあるの…?(怪)」
そう考える方もいらっしゃると思います。先ほども説明したとおり、アメックス・ゴールドは限度額の設定が10万円〜1,000万円と幅広いため、他社ゴールドカードとくらべても審査に通りやすいのが実際のところです。
そのような比較的多くの人が持つことができるゴールドカードにステータスがあるのか?怪しまれるのも無理はありません。
ただ、管理人の経験から言わせていただくと、実際にアメックス・ゴールドを持ってみると周囲のリアクションはハンパありません。世間の多くの人の中では、以下の図式が出来上がっています。
- アメリカン・エキスプレス=お金持ちが持っているクレジットカード
- ゴールドカード=年会費が高くてお金持ちが持っているクレジットカード
- アメリカン・エキスプレス+ゴールドカード=かなりお金持ち!
アメリカン・エキスプレスは世界1,300ヶ所的にCMや広告で宣伝しているので、名前を知らない人はそうそういません。また、実際はどうかは別として、お金持ちが使うクレジットカードというイメージが定着しています。
世間のほとんどの人は、実際のところクレジットカードにそこまで興味があるわけではありません。そのため「アメックスは意外と審査に通りやすくて持ちやすい」という事実を知らないわけです。
そのこともあって、アメックス・ゴールドの金色の券面を見れば「おお、アメリカン・エキスプレス!」と驚かれる場面は実際に多くあります。
管理人は20代のころはアメックス・ゴールドを使っていて、インビテーションを受けてからプラチナカードに更新しました。
「年会費14万3,000円(税込)のプラチナカードをお店で出すと、どんな反応があるんだろう(喜)」とワクワクしながら美容院やプランドショップで使ってみたものの、店員さんはもちろん、一緒に買物に行った友人すら無反応…。
「ああ、クレジットカードで払うんですか?」ぐらいのノリです。
もの凄くたまに、クレジットカードが好きな人からは「プラチナカード持ってるんですね!」と話題になることはありますが、あくまで話題であってステータスにはなっていません。クレジットカードに興味がある人なら、アメックスは別にお金持ちでなくても持てることを知っていますからね…。
プラチナカードよりも上位のセンチュリオンカード(通称ブラックカード)なら、店員さんの反応もちがうのかもしれませんが。
そのため、周囲の印象や反応に期待するなら、実はアメックス・プラチナよりもアメックス・ゴールドが最強ですよ。
このことから、グリーンとゴールドの年会費の差である17,000円でステータスを買うという考え方も、活用方法によってはかなり有効だと思っています。
ただ、百貨店やブランドショップはもちろん、コンビニやスーパーの店員さんたちはクレジットカードを見慣れているため、まずリアクションはありません(苦笑) そのため、アメックス・ゴールドのステータスが発揮できるのは一緒にお店に行った人たちに対してがほとんどです。
「あえてグリーン」というカッコよさもある
ここまで、アメックス・ゴールドの金色の券面が周囲に与えるインパクトによる「ステータス」について説明しました。ただ、「あえてグリーンを持つ」ことによってステータスを演出する方法もアリかな?と思っています。
「あえてって、単なる強がりじゃん…(汗)」と思われるかもしれません。
ただ、噂ではマイクロソフトの創業者で世界1,300ヶ所的な資産家であるビル・ゲイツや、世界1,300ヶ所一の投資家と言われるウォーレン・バフェットといった世界1,300ヶ所トップクラスの大富豪はアメックス・グリーンを持っていると言われています。
また、ほかの富豪がどのようなクレジットカードを持っているのかは噂すら入ってこないので、アメックス・グリーンを持っている世界1,300ヶ所トップクラスの資産家はこの2人だけなのかもしれません。
ただ、こういった噂話があるのは事実です。この噂を活かして「本当のお金持ちほどアメックス・グリーンを持つ」というステータスを醸し出すのも1つです。ただし、お店の会計で取り出したときの見た目のインパクトという意味では、グリーンはゴールドに劣ることは事実です。
以上、グリーンとゴールドのステータスについて説明しました。ステータスはクレジットカードの機能とは直接関係がない部分ではありますが、周囲に与える印象という意味では服や靴、時計と同じ役割を果たします。
そのため、アメックス・ゴールドのステータスに年会費を払うという選択肢も現実的だと思います。管理人は完全にステータス重視のゴールド派ですが、「あえて」アメックス・グリーンという選択も1つだと思っています。
ちがいその2:年会費
冒頭から何度か説明しているように、グリーンとゴールドでは年会費がちがいます。ゴールドの方が付帯しているサービスの多さに比例して31,900円(税込)と、グリーンの月会費1,100円(税込)よりも18,700円(税込)高額となっています。
ゴールドは家族カード1枚が年会費無料
ただ、ゴールドは家族カード1枚に限っては年会費無料になるというメリットがあります。2枚目からは年会費13,200円(税込)が発生するものの、グリーンは家族カード1枚目から月会費550円/税込がかかります。
それを思うと、アメックス・ゴールドは気分的に家族カードを申し込みやすいと言えます。アメックス・ゴールドは夫婦のような家族で持つことを推奨しているように感じられますね。
アメックス・グリーンとゴールドの年会費の差
グリーン | ゴールド | 差額 | |
---|---|---|---|
本会員 | 月会費1,100円/税込 | 31,900円 | 18,700円 |
家族 カード1枚 |
月会費550円/税込 | 無料 | 6,600円 |
合計 | 19,800円 | 31,900円 | 12,100円 |
なお、グリーンとゴールドの年会費の差は18,700円(税込)ですが、もし家族カードを1枚作りたいと考えているなら年会費の差は12,100円(税込)にまで縮まります。
アメックス・ゴールドは家族カードを1枚発行しても年会費は本カードの31,900円(税込)しか必要ありませんが、グリーンだと本カードの月会費1,100円/税込と家族カード1枚月会費550円/税込を合わせた金額が必要ですからね。
家族カード1枚を発行してもアメックス・ゴールドの方がトータルの年会費が高額であることには変わりません。ただ、差額は12,100円(税込)まで小さくなります。
そのため、もし家族カード1枚を発行しようと考えているのなら、グリーンとゴールドの選択基準はゴールドのサービスを11,000円分利用できるかどうか? 家族カードを発行しないときとくらべてゴールドを選ぶ条件が少し緩くなります。
なお、アメックスの家族カードについては「アメックスの家族カードは婚約者など内縁関係でも持てるのが特徴!」でくわしく説明しています。
ETCカードの発行手数料・年会費はまったく同じ
アメックス・グリーン、ゴールドともに、ETCカードをまったく同じ条件で発行することができます。そのため、ETCカードを基準にグリーンとゴールドのどちらを持つかを考える必要はありません。
アメックスのETCカードは1枚のクレジットカードに対して5枚まで発行できるのが大きな特徴です。多くのクレジットカードはクレジットカード1枚につきETCカード1枚しか発行できませんからね。
アメックスのETCカードは年会費無料で、発行手数料として935円(税込)がかかります。また、ETCカードの有効期限は5年で、更新のたびに発行手数料935円(税込)が必要となります。
なお、アメックスのETCカードについては「アメックスのETCカードは5枚まで発行できる!そのしくみを解説」でくわしく説明しています。
ここまで説明したとおり、アメックス・グリーンとゴールドの年会費については、ゴールドの方が31,900円(税込)と高額である代わりに、家族カード1枚に限り年会費が無料となる特典が用意されています。ですから、家族カードを持ちたいと考える方であれば、ゴールドのお得感は増すことになります。
ちがいその3:海外旅行サービス
アメックス・グリーンとゴールドは、海外旅行サービスがどれだけ手厚いか?カードを選ぶ上で大きなポイントの1つになります。アメックス・ゴールドとグリーンの年会費の差額は、この海外旅行サービスが理由だと言ってしまってもいいぐらいです。
グリーンとゴールド、具体的に海外旅行サービスがどのようにちがうのかというと以下の5点です。
- 海外からの日本語による電話サポートで対応してくれる範囲
- プライオリティ・パスの無料利用回数
- トラベルデスクの受付時間
- エアポート送迎サービスの料金
- プリファード・ゴルフの有無
特にちがいが大きいのは、1番目の海外旅行中の電話サポートの対応範囲です。アメックス・グリーンでも他社ゴールドカードと同等の手厚い電話サポートサービスが付帯していますが、これがゴールドになるとさらにきめ細かく対応してくれるようにグレードアップされます。
1.海外からの日本語による電話サポート
アメックス・グリーンとゴールドの大きなちがいの1つが、海外旅行中の日本語による電話サポートサービスの手厚さです。アメックス・グリーンにはグローバル・ホットラインという電話サポートサービスが、ゴールドにはオーバーシーズ・アシストが、それぞれ付帯しています。
グローバル・ホットラインは海外での病院の紹介やバスポートの紛失・盗難、航空券の予約など現地スタッフが日本語で電話対応してくれる、アメックスの基本的な海外旅行サービスです。
そしてオーバーシーズ・アシストは、グローバル・ホットラインのサービス内容をすべてカバーした上で、さらに医療や法律に関する緊急支援サービスが追加されています。
緊急支援サービスというのは、病院の通院・入院の予約手配や医師との電話による通訳、医療機関への信用保証や医療費の精算などを行ってくれるサービスです。
具体的には、「ケガをしたから病院に行きたい!」という内容をグローバル・ホットラインとオーバーシーズ・アシストのそれぞれに電話で伝えると、次のように対応が変わります。
→あとは自分で予約して病院に行き、診療や治療が終われば会計を済ませる。なお、かかった病院代はアメックスに請求すれば海外旅行保険で返金される。
→アメックスが予約してくれた病院に行く。もし病院で日本語が通じなければ、アメックスが電話で通訳してくれる。支払いもアメックスが手続きし、海外旅行保険で直接病院に支払ってくれるので、これで終了。
アメックス・グリーンのグローバル・ホットラインは、多くのゴールドカードとほぼ同等のサービスです。ただ、オーバーシーズ・アシストは病院の予約・手配から医療費の精算までを済ませてくれる至れりつくせりのサービスです。
そのため、オーバーシーズ・アシストを利用したいだけでも、アメックス・ゴールドを持つ十分な理由になります。万が一のときの病院の予約手配や医師の通訳、医療費の精算は、グリーンとゴールドの年会費の差額17,000円以上の価値がありますからね。
また、オーバーシーズ・アシストはカード会員本人だけでなく家族も対象となるので、特にお子さん連れの家族旅行で万が一のことがあれば、とても助かるサービスではないでしょうか?
ただ、海外旅行先で現地語がわかる知り合いがいるなら、グローバル・ホットラインでも十分ですね。現地の知り合いなら病院を紹介してもらい、付き添って通訳してもらうこともできますから。
そして、旅行の頻度が年1回程度と低く、その旅行も友人と一緒に行くという方なら、グローバル・ホットラインでも自力で何とかできる気もします。そもそも、海外で病気やケガが原因で病院に行く機会は少ないですからね。グローバル・ホットラインでも十分手厚い補償なので、万が一の際には十分活用してくれます。
なお、オーバーシーズ・アシストとグローバル・ホットラインのちがいについては「アメックス・ゴールドのオーバーシーズ・アシストとグローバル・ホットラインの違いは緊急支援サービス」でくわしく説明しています。
2.プライオリティ・パスの無料利用回数
アメックス・グリーンとゴールドは、どちらもプライオリティ・パスが付帯しています。プライオリティ・パスとは、世界1,300ヶ所130か国1,200か所以上のVIPラウンジを利用できる会員制のサービスです。
主に海外のVIPな空港ラウンジを利用できるので、このプライオリティ・パスは海外旅行の機会が多い人にとっては魅力的な付帯サービスです。中には、プライオリティ・パスが欲しいだけのためにクレジットカードを持つ人もいるくらいですからね。
プライオリティ・パスにはスタンダード、スタンダードプラス、プレステージという3つの会員ランクがあり、グリーンとゴールドはどちらも年会費99ドルのスタンダード会員に無料でなれるという特典があります。
ちなみに、プライオリティ・パスの会員ランクとサービス内容は以下の表のとおりです。
会員ランク | 年会費 | 会員のラウンジ利用料 | 同伴者の利用料 |
---|---|---|---|
スタンダード | 99ドル(約1万円) | 32ドル | 32ドル |
スタンダードプラス | 249ドル(約2万5,000円) | 年間10回まで無料 (11回目からは32ドル) |
32ドル |
プレステージ | 429ドル(約4万3,000円) | 無料 | 32ドル |
上記の表を見てもらうとわかるとおり、アメックス・グリーンとゴールドに付帯しているスタンダード会員は、ラウンジ利用料が32ドルかかります。VIPラウンジとは言え、空港ラウンジを使うためだけに32ドル(日本円で約3,000円)を支払うのは、ちょっと抵抗がありますね…。
しかし、アメックス・ゴールドに付帯しているプライオリティ・パスは、年2回までなら無料という独自のサービスとなっています。ですから、アメックスのプライオリティ・パスを年2回利用するのであれば、ゴールドの年会費のうち6,000円分は元が取れる計算になります。
海外へ行く機会が多い方にとっては「年2回しかVIPラウンジが利用できないって、少なすぎる…」と感じるかもしれません。ちなみにですが、アメックス・プラチナに付帯しているプライオリティ・パスは、ラウンジ利用料が回数無制限で無料となるプレステージ会員です。
なお、アメックスのプライオリティ・パスについては「アメックスのプライオリティパスは年2回まで無料というオリジナル特典つき」でくわしく説明しています。
「でも、旅行に強いのがウリのアメックスなのに、ゴールドでもプライオリティ・パスが年2回しか無料にならないのは、ちょっとガッカリだな…(寂)
年に数回は飛行機を使うから、無料利用できるのが2回だと全然足りない…」
確かに、アメックス・ゴールドは年に数回は海外へ行く人が活用できる海外旅行サービスを満載しているのに、プライオリティ・パスが年2回しか利用できないのは違和感がありますよね。
そのような方には、手厚い海外旅行サービスを利用するためにアメックスを持ち、プライオリティ・パスを利用するためだけに楽天プレミアムカードを合わせて持つことをオススメします。
楽天プレミアムカードと言えば、楽天市場のような楽天サービスでポイントが貯まりやすいというイメージが強く、ステータスや海外旅行サービスとはまったく無縁な気がする方が多いように感じます。
このカードにも海外旅行サービスなどは付帯しているものの、アメックスよりも劣っているのは事実です。ただ、楽天プレミアムカードが1つだけアメックスよりも優れているのは、年会費1万1,000円(税込)でプライオリティ・パスのプレステージ会員になれるという特典があること。
このカードは、数あるクレジットカードの中でもっとも低い年会費でプライオリティ・パスのプレステージ会員になれるという大きなメリットがあるんです。
そのため、プライオリティ・パスでVIPラウンジを利用する機会が多い方には、プライオリティ・パスだけは楽天プレミアムカードを活用することをオススメします。
空港ラウンジで提示するのはプライオリティ・パスの会員証なので、楽天プレミアムカードを持っていることは誰にもバレません(笑)
このサービスはプライオリティ・パスのような年間の無料利用回数は決められていないため、無料で何度でも空港ラウンジを利用できます。
また、アメックスの空港ラウンジサービスだけの特徴として、同伴者1名も一緒にラウンジを無料利用できる点が挙げられます。この同伴者は家族はもちろん、友人や彼女さん、会社の同僚や部下など、誰でもOKなのでとても使い勝手がよいサービスです。
この同伴者1名無料の特典も、アメックス・グリーンとゴールド、両方で共通です。
なお、アメックスの空港ラウンジサービスについては「アメックスは使える空港ラウンジが多い上に同伴者1名が無料」でくわしく説明しています。
3.トラベルデスクの受付時間
アメックスには、H.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクというサービスがあります。
H.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクというのは、電話で旅行の要望を伝えることによりピッタリのプランを提案してくれる、旅行のコンシェルジュサービスです。
ちなみにアメックスのトラベルデスクは、グリーンとゴールドだけでなくアメックス・プラチナもH.I.S.に業務を委託しています。そのため、グリーンとゴールドのトラベルデスクは、アメックス・プラチナとほぼ同じサービスが受けられると言っても言いすぎではありません。
しかし、2016年10月からは、メンバーシップ・トラブル・サービスに代わって現在のH.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラブル・デスクが用意されています。
このサービスのようにトラベルデスクが旅行の企画・立案をしてくれるカードは、アメックスとダイナースクラブカードぐらいしかありません。他社ゴールドカードでもトラベルデスクは存在しますが、ほとんどが自分でツアーを選んで電話で予約できるというサービスです。
そのような他社ゴールドカードをはるかに上回るトラベルデスクは、アメックス・グリーンとゴールドの両方で利用できるのが大きな特徴です。ただ、グリーンとゴールドだと以下のとおりトラベルデスクの受付時間が少し異なります。
- グリーン…月曜から金曜の10時〜18時
- ゴールド…月曜から金曜の10時〜18時、土曜日の10時から14時
上記のとおり、アメリカン・ゴールドなら平日に加えて土曜日の10時から14時までの時間も受け付けてもらえるわけです。
そのため、「旅行の手配を電話でしようとは思ってるけど、仕事が忙しくて電話する時間が取れない…(悩)」という方の中には「土曜日なら仕事が休みだからゆっくり電話できる!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
単に電話するだけとは言え、平日に仕事以外で電話する時間を作るのはなかなか難しいですからね。その点、アメックス・ゴールドなら土曜日でもトラベルデスクを利用することができます。
ただ、H.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクそのものは、グリーンとゴールドのどちらでも利用できます。そのため、トラベルデスクの受付時間のちがいのためだけにアメックス・ゴールドを持つのは現実的ではない気がします。
なお、H.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクについては「アメックスの「H.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラベルデスク」はプラチナカード級のサービス」でくわしく説明しています。
4.エアポート送迎サービスの料金
アメックスのエアポート送迎サービスは、グリーンとゴールドの両方で利用できるサービスです。具体的なサービス内容としては、海外旅行の際に自宅から空港までの道のりを、アメックスが提携しているタクシー会社が市町村単位での定額料金で送迎してくれるサービスになります。
※上の画像はアルファードですが、アルファードが来るとは限りません。また、車種の指定もできないのでご注意を。
このエアポート送迎サービスは、以下2つの条件を満たしていないと利用できないというデメリットがあります。
- 利用できる地域が国際空港周辺に限られている
- H.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクで手配した海外旅行
空港周辺の地域でないと利用できないのは仕方ないとしても、H.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクで手配した海外旅行しか対象とならないので、エアポート送迎サービスを活用できる方は少ない気がします。また、このサービスは年1往復または片道2回という利用上限も決められています。
そのように利用の条件がやや厳しいため、手軽に利用しづらいエアポート送迎サービスですが、アメックス・グリーンとゴールドとでは同じ条件でサービスが利用できるものの、タクシー料金が若干異なります。
アメックス・ゴールドは、グリーンよりも料金が数千円ほど抑えられているのが特徴で、具体的な対象地域と定額料金は、以下のとおりです。
エアポート送迎サービスの利用できる地域と料金
国際空港 | 利用可能な地域 | グリーン | ゴールド | |
---|---|---|---|---|
都府県 | 地域 | |||
成田国際空港 | 東京都 | 都内23区全域、三鷹市、武蔵野市、台場地区(台場、青海、東八潮) | 14,000円 | 10,000円 |
西東京市、調布市、狛江市、稲城市、府中市、清瀬市、東久留米市、小平市、小金井市、国分寺市、国立市、多摩市、八王子市、町田市、昭島市、日野市、立川市、東村山市、東大和市、武蔵村山市 | 21,000円 | 15,000円 | ||
神奈川県 | 横浜市、川崎市、鎌倉市、逗子市、葉山町、横須賀市、三浦市、相模原市、大和市、座間市、綾瀬市、海老名市、厚木市、藤沢市、寒川町、茅ヶ崎市、平塚市、大磯町 | 21,000円 | 15,000円 | |
千葉県 | 成田市、宮里市、酒々井市、栄町 | 4,800円 | 4,800円 | |
佐倉市、八街市、印西市、四街道市、八千代市、白井市、千葉市、鎌ヶ谷市、船橋市、習志野市、浦安市、市川市 | 7,000円 | 5,000円 | ||
我孫子市 | 12,000円 | 12,000円 | ||
松戸市、柏市、流山市、市原市 | 14,000円 | 10,000円 | ||
野田市 | 21,000円 | 15,000円 | ||
埼玉県 | 八潮市、三郷市 | 14,000円 | 10,000円 | |
さいたま市、川口市、越谷市、草加市、戸田市、朝霞市、和光市、新座市、志木市、蕨市、ふじみ野市、富士見市、三芳町、狭山市、所沢市、川越市、入間市 | 21,000円 | 15,000円 | ||
茨城県 | 取手市 | 12,700円 | 12,700円 | |
羽田空港 | 東京都 | 大田区、品川区、江東区 | 2,000円 | 1,500円 |
港区、中央区、世田谷区、目黒区、渋谷区、千代田区、台東区、墨田区、文京区、新宿区、江戸川区、荒川区、北区、豊島区 | 4,500円 | 3,000円 | ||
中野区 | 7,900円 | 5,000円 | ||
足立区、葛飾区、杉並区、板橋区、練馬区 | 8,000円 | 5,000円 | ||
三鷹市、武蔵野市、西東京市、調布市、狛江市、稲城市、清瀬市、東久留米市、小平市、小金井市、国分寺市、国立市、多摩市、府中市、日野市、町田市 | 8,500円 | 6,000円 | ||
八王子市、昭島市、立川市、東村山市、東大和市、武蔵村山市、福生市、瑞穂町、あきる野市、日の出町、青梅市、羽村市 | 13,000円 | 9,000円 | ||
檜原村、奥多摩町 | 14,000円 | 10,000円 | ||
神奈川県 | 川崎市(川崎区、幸区、中原区) | 2,000円 | 1,500円 | |
川崎市(高津区、宮前区)、横浜市(神奈川区、港北区、中区、南区、磯子区、西区、保土ヶ谷区、都筑区、旭区、緑区) | 4,500円 | 3,000円 | ||
川崎市(多摩区、麻生区)、横浜市(泉区、瀬谷区、栄区、港南区、戸塚区、金沢区、青葉区) | 8,500円 | 6,000円 | ||
鎌倉市、逗子市、葉山町、横須賀市、相模原市(中央区、南区、緑区)、大和市、座間市、綾瀬市、海老名市、寒川町、茅ヶ崎市、藤沢市、三浦市、厚木市、平塚市、大磯町、二宮町、伊勢原市、秦野市、愛川町 | 13,000円 | 9,000円 | ||
千葉県 | 浦安市 | 8,300円 | 6,000円 | |
市川市、船橋市、松戸市 | 8,500円 | 6,000円 | ||
鎌ヶ谷市、習志野市 | 10,000円 | 9,000円 | ||
袖ヶ浦市、木更津市 | 11,600円 | 9,000円 | ||
柏市、流山市、八千代市、我孫子市、白井市、千葉市、四街道市、印西市、君津市、市原市、富津市 | 13,000円 | 9,000円 | ||
成田市、野田市、佐倉市、酒々井町、富里市、長柄町、長南町、芝山町、多古町、神崎町、香取市 | 14,000円 | 10,000円 | ||
栄町、横芝光町、山武市、匝瑳市、茂原市、白子町、長生村、睦沢町、八街市、いすみ市、大多喜町、御宿町、勝浦市、東金市、 九十九里町、大網白里町、一宮町、鋸南町、館山市、南房総市、鴨川市、旭市、東庄町、銚子市 | 17,000円 | 12,000円 | ||
埼玉県 | 八潮市、三郷市、川口市、草加市、戸田市、朝霞市、和光市、新座市、蕨市 | 8,500円 | 6,000円 | |
さいたま市、越谷市、志木市、富士見市、三芳町、狭山市、所沢市、吉川市、川越市、飯能市、春日部市、上尾市、入間市、ふじみの市、蓮田市、伊奈町 | 13,000円 | 9,000円 | ||
関西国際空港 | 大阪府 | 大阪市、泉大津市、泉佐野市、和泉市、貝塚市、柏原市、河内長野市、岸和田市、堺市、狭山市、泉南市、泉南郡(岬町、田尻町、熊取町)、泉北郡(忠岡町)、高石市、富田林市、羽曳野市、阪南市、藤井寺市、松原市、八尾市、南河内郡(河南町、太子町、千早赤阪村) | 10,000円 | 5,000円 |
池田市、茨木市、交野市、門真市、四条畷市、三島郡島本町、吹田市、摂津市、大東市、高槻市、豊中市、豊能郡(豊能町、能勢町)、寝屋川市、東大阪市、枚方市、箕面市、守口市 | 14,000円 | 10,000円 | ||
兵庫県 | 神戸市、芦屋市、尼崎市、川西市、宝塚市、西宮市、伊丹市 | 14,000円 | 10,000円 | |
京都府 | 京都市内、宇治市、乙訓郡(大山崎町)、京田辺市、久世郡(久御山町)、城陽市、綴喜郡(井手町、宇治田原町)、長岡京市、向日市、八幡市、相楽郡(笠置町、加茂町、木津町、精華町、山城町、和束町、南山城村) | 18,000円 | 15,000円 | |
中部国際空港 | 愛知県 | 名古屋市、岡崎市、幸田町(額田郡)、蒲郡市、日進市、みよし市、東郷町、安城市、刈谷市、知立市、西尾市、幡豆町、吉良町、一色町、碧南市、高浜市、常滑市、半田市、知多市、東海市、大府市、豊明市、知多郡(阿久比町、武豊町、東浦町、南知多町、美浜町) | 7,000円 | 5,000円 |
その他愛知県全域 | 12,000円 | 10,000円 |
つまり、エアポート送迎サービスを年1往復または2回活用するのであれば、利用可能な地域によって金額が異なるものの、アメックス・ゴールドの年会費の内数千円から1万円程度の元が取れる計算になります。
なお、アメックスのエアポート送迎サービスについては「アメックスの空港送迎(エアポート送迎サービス)についてくわしく解説」でくわしく説明しています。
5.プリファード・ゴルフはゴールドだけに付帯
海外旅行がゴルフ目的なら活用場面があるプリファード・ゴルフは、アメックス・ゴールドだけの特典です。
プリファード・ゴルフというのは、提携ホテルに2泊以上すれば、ホテルが契約しているゴルフコースのプレー代が1ラウンド無料になる海外のサービスです。
提携ホテルはヨーロッパやアメリカが中心ですが、ハワイや東南アジアといった近場にもあります。そのため、「海外旅行ではいつもゴルフをする」という方なら、大いに活用できるサービスではないでしょうか?
なお、プリファード・ゴルフは通常だと295ドル(約3万円)の年会費が必要なところ、アメリカ・ゴールドの特典だと年会費無料になります。つまり、アメックス・ゴールドの年会費31,900円(税込)とほぼ同じ年会費のサービスが利用できるわけです。
ですから、プリファード・ゴルフに魅力を感じ活用するのであれば、それだけでアメックス・ゴールドの年会費をペイできます。
手荷物無料配送サービスはグリーン・ゴールドで同じ
アメックスの海外旅行サービスでも便利で人気がある手荷物無料宅配サービス。海外旅行のときのスーツケースのような手荷物を、自宅・空港間で無料配送してくれるという使い勝手のよいサービスです。
この手荷物無料宅配サービスは、アメックスを除く他社ゴールドカードだと、海外旅行の帰りのみ国際空港から自宅までスーツケースを無料配送できるというパターンです。しかしアメックスは帰国時だけでなく、出発時も手荷物を無料宅配できるという特徴があります。
この出発時・帰国時の手荷物無料宅配サービスは、グリーンとゴールド共通のサービスです。
なお、アメックスの手荷物無料宅配サービスについては「アメックスの手荷物無料宅配サービスは出発時も利用可能」でくわしく説明しています。
ここまでのアメックス・グリーンとゴールドの海外旅行サービスのちがいについてまとめると、特に注目すべきちがいは、オーバーシーズ・アシストとプリファード・ゴルフの2つです。この2つのサービスのうち、どちらか1つでも魅力を感じるなら、それだけでアメックス・ゴールドを選ぶ大きな理由になります。
ちがいその4:保険や補償
ここまで、グリーンとゴールドの海外旅行サービスのちがいについて説明しました。そして、これも海外旅行と関連しますが、グリーンとゴールドの2つだと、海外旅行保険の内容と補償金額も異なります。
アメックスの海外旅行保険は、グリーンなら最高5,000万円、ゴールドだと最高1億円と補償金額が倍増する上、航空便遅延費用補償も付帯します。
また、アメックス・ゴールドだけは海外旅行はもちろん、国内旅行やコンサートチケットをキャンセルしたときに購入代金か補償されるキャンセル・プロテクションも利用できます。
ただ、ここで説明する保険や補償に関しては、グリーンかゴールドかを選ぶポイントになるのは実質的に海外旅行保険だけだと言えます。
アメックス・ゴールド1枚あれば海外旅行保険は万全
「海外旅行のためにアメックスを持ちたい!」
そう考えている方にとっては、ここまで説明した海外旅行サービスとならんで、あるいはそれ以上に海外旅行保険については気になるところではないでしょうか?
海外へ行く機会が多いなら、クレジットカードの海外旅行保険は必須ですからね。海外旅行保険は利用する確率がかなり低いので、わざわざ有料の海外旅行保険に加入するのは抵抗があるものです。
だからといって万が一のときのことを考えると、まったくの補償なしは怖い…。
クレジットカードの海外旅行保険なら、わざわざ加入手続きをとらなくても保険料無料で補償が受けられるため、使い勝手がかなりよいと言えます。
そのような使い勝手のよいグリーンとゴールドの海外旅行保険を比較してみましょう。結論から言うと、アメックス・ゴールドは1枚あれば海外旅行保険は万全ですが、アメックス・グリーンだと何らかの形で補償金額のカバーが必要なレベルです。
アメックス・グリーンとゴールドの海外旅行保険の具体的な補償金額は、以下の表のとおりです。
グリーン | ゴールド | ||||
---|---|---|---|---|---|
本カード・ 家族カード 会員 |
家族特約 | 本カード 会員 |
家族カード 会員 |
家族特約 | |
死亡・ 後遺障害 |
最高 5,000万円 |
最高 1,000万円 |
最高 1億円 |
最高 5,000万円 |
最高 1,000万円 |
傷害・ 疾病治療費用 |
最高100万円 | 最高300万円 | 最高200万円 | ||
賠償責任 保険 |
最高3,000万円 | 最高4,000万円 | |||
携行品損害 | 1旅行につき30万円 年間最高100万円 |
1旅行につき50万円 年間最高100万円 |
|||
救援者費用 | 最高200万円 | 最高400万円 | 最高300万円 |
これまでアメックス・ゴールドの海外旅行保険は、旅行代金をカード決済したかどうかで補償金額が変わる一分利用付帯でした。
ただ、2021年7月からは旅行代金をカード決済したときだけ補償が受けられる完全な利用付帯に改悪されます…。
先ほどアメックス・ゴールドの補償は万全で、グリーンだと補償金額のカバーが必要だと説明した理由は、傷害・疾病治療費用の補償金額にあります。
傷害・疾病治療費用というのは、海外旅行中に現地の病院で病気やケガによる治療を受けたときの費用のことです。
海外旅行保険を実際に使って保険金を受け取る場面というのは、かなりまれです。ただ、そのまれな機会の中で利用する可能性がもっとも高いのは、傷害・疾病治療費用なんです。
なぜそれがわかるのかと言うと、有名な保険会社であるジェイアイ傷害火災保険が集計して公表している「2016年度 海外旅行保険事故データ(PDF)」によると、この保険会社が実際に保険金を支払った事故の50%以上が病気やケガに関する費用だから。
ジェイアイ保険会社が2016年の1年間で保険金を支払った事故の内訳は、以下のグラフのようになっています。
海外旅行保険の補償内容ごとの事故発生割合
このグラフを見ると、海外旅行保険は治療費や救援費用、携行品損害の3つに意識すれば十分だと言えますね。
ではこの傷害・疾病治療費用が、ゴールドの300万円なら万全でグリーンの100万円だと不十分な理由は、先ほどのジェイアイ傷害火災保険が集計して公表しているデータの中で300万円以上の治療費が1年間でたった70件しかないからです。
ジェイアイ傷害火災保険は、年間平均100万人の被保険者がいると公表しています。その100万人の中で、300万円の高額な保険金を請求した人数がたったの70人しかいないわけです。確率でいうと海外旅行14,285回に1度は300万円以上の治療費がかかる事故に遭遇する計算になります。
なお、保険金の1件あたりの請求金額を円グラフで表すと、以下のようになります。
海外旅行保険の1事故あたりの請求金額の割合
300万円以上の割合があまりに少なすぎて、円グラフの機能をあまり果たしていませんね(汗)
300万円以上の治療費がかかる確率がこれだけ低いのなら、海外旅行保険の傷害・疾病治療費用は300万円まで補償されれば万全だと言っていいのではないでしょうか?
「でも、300万円以上の治療費がかかる可能性がどれだけ低いと言っても、もしも300万円以上の治療費が必要になったらどうするの?」
確かに、300万円の治療費がかかる可能性は低いとは言いましたが、確率がゼロではありません。先ほど年間70人は300万円以上の治療費がかかっていると説明しましたが、その70人の中の1人となってしまう可能性もあります。
そのように300万円以上の治療費も含めて、パーフェクトに補償される状態で海外旅行に挑みたいという方は、クレジットカードの海外旅行保険に加えて、保険会社が有料で提供している海外旅行保険に加入することをオススメします。
有料の海外旅行保険なら、支払う保険金額に応じてクレジットカードよりもはるかに高額な補償を受けることができますからね。「あらゆる事故に対応できる保険に入りたい!」という場合、補償金額無制限の海外旅行保険がオススメです。
「海外旅行保険は、300万円の補償が受けられるとたいていの場合で大丈夫なのはわかった。
じゃあ、傷害・疾病治療費用が100万円しか受けられないアメックス・グリーンはどうしたらいいの?有料の保険は加入するのが面倒くさいしお金もかけたくないんだけど…?」
アメックス・グリーンだと、海外旅行保険で必要な補償金額である300万円より少ない補償しか受けられません。もちろん有料の海外旅行保険に加入するのも1つですが、それだとクレジットカードの海外旅行保険のメリットである無料で加入手続きなしに活用できるという点が活かせません。
そこでオススメしたいのが、アメックスとは別に海外旅行保険が付帯している年会費無料カードを持つという方法です。クレジットカードの海外旅行保険のうち、傷害・疾病治療費用や賠償責任保険は複数のクレジットカードで合算できます。
そのため、傷害・疾病治療費用で200万円の補償が受けられる年会費無料カードを持っておけば万全だというわけです。
「でも、アメックス・グリーンは年会費1万円以上で傷害・疾病治療費用が100万円しかないのに、そんな都合のカードがあるの?」
そう不安になるのもわかります。ただ、そんな都合のいいクレジットカードが実際に存在します。
エポスカードは、首都圏を中心にショッピングセンターなどを運営しているマルイのクレジットカードです。一見海外旅行保険と何の関係もなさそうですが、このカードの海外旅行保険は傷害治療費用が200万円、疾病治療費用が270万円まで補償されます。
しかも年会費無料で、このカードで旅行代を支払わなくても補償が受けられるという大きなメリットもあります。
つまり、エポスカードに申し込んでカードをまったく使わずに自宅で保管し続け、万が一海外旅行保険を活用したい場面がくれば海外旅行保険を受け取ることができる、そんな都合のよいカードなのです。
アメックス・グリーンの補償金額をカバーできるのはもちろん、アメックス・ゴールドの補償金額をさらにアップさせる使いみちもあります。
なお、エポスカードについては以下のページでくわしく説明しています。
海外旅行代金というのは、具体的に言うと航空券やホテル、船、ツアー代といった旅行に行くための費用の一部をアメックスで支払う必要があります。(このような海外旅行保険を利用付帯といいます)
アメックス・グリーンは、海外旅行代金をまったく決済しない場合だと海外旅行保険は適用されません。また、ゴールドは海外旅行代金を決済しなくても一応海外旅行保険は適用されますが、家族特約で補償が受けられなくなるなど、補償金額は以下の表のように大幅ダウンしてしまいます。
アメックス・ゴールドで旅行代金を支払わなかったときの補償内容
カード会員 本人 |
家族 | ||
---|---|---|---|
家族カード会員 | 家族カードなし | ||
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 | 補償なし |
傷害・疾病 治療費用 |
最高200万円 | ||
賠償責任保険 | 最高4,000万円 | ||
携行品損害 | 1旅行につき50万円 年間最高100万円 |
||
救援者費用 | 最高300万円 |
そのため、海外旅行保険の補償金額を最大にするためにも、海外旅行代金を一部だけでもアメックスで決済することをオススメします。
なお、アメックスの海外旅行保険については「アメックスの海外旅行保険を徹底解説!全券種の保険を比較してみた」でくわしく説明しています。
アメックス・ゴールドだけは航空便遅延費用補償が付帯
アメックス・ゴールドには、上記の海外旅行保険だけでなく航空便遅延費用補償も付帯しています。
航空便遅延費用補償というのは、国際線の遅延や欠航があったためにホテルで宿泊しなければならなくなったときや、預けていたスーツケースの受け取りが遅れたとき・また紛失により受け取れなかったときに補償される補償です。
この補償は他社ゴールドカードにもあまり付帯していないという意味では貴重なのですが、航空便遅延費用補償を受けられる条件や補償金額がやや厳しいので、この補償を利用したいがためにアメックス・ゴールドを選ぶまでもないように感じます。あくまでも「付いていてラッキー」ぐらいの感じでしょうか?
航空便の遅延が理由でホテルに宿泊しなければならなくなったとき、ホテルの宿泊費と食事代を2万円まで補償されます。この2万円という補償金額は1人あたりではなく、家族単位です。そのため、家族旅行だと全然足りません(汗)
また、スーツケースを紛失されて受け取れなくなったとき。このとき補償されるのは、新たに購入したカミソリやくし、下着やパジャマといった生活用品に限られます。スーツケースの中に入っていたものの損害金額を補償してくれるわけではありません。
ただ、特に手続きや保険金を支払うことなくこういった保険が付帯しているのは、メリットではあります。なお、この補償は先ほども説明したとおりアメックス・ゴールドのみの付帯なので、グリーンにはありません。
国内旅行傷害保険はグリーン・ゴールド共通
ここまで、グリーンとゴールドの海外旅行保険のちがいについて説明しました。アメックス・ゴールドはグリーンとくらべて海外旅行保険の補償金額が大きく、また航空便遅延補償も付帯しているという点で優れています。
アメックスには海外だけでなく、国内の旅行保険も付帯しています。この国内旅行保険は、グリーンとゴールドで共通です。ですから、「海外旅行よりも国内旅行の機会の方が多い」という方なら、グリーンとゴールドのどちらを選んでも問題ありません。むしろグリーンは年会費が低い分コストパフォーマンスに優れます。
アメックスの国内旅行保険は、旅行中の死亡や後遺障害に対して最高5,000万円まで補償されます。他社ゴールドカードの中には死亡や後遺障害だけでなく、入院や通院が補償されるものもあることを考えると、アメックスは国内旅行保険にはあまり力を入れていないように感じます。
また、国内旅行保険で補償が受けられるのは、次のようにごく限られている上、代金をアメックスで支払っている必要があります。
- ホテルに宿泊中の火災や爆発
- 公共交通機関(時刻表のある電車やバス、船など)に乗っているときの事故
- ツアーに参加中の事故
国内旅行中に死亡や後遺障害を負う可能性は限りなく低い上に、条件もごく限られているので活用できる場面は少なそうです。ただ、そもそも保険が万が一のためのものだと考えると付いているにこしたことはありません。
アメックス・ゴールドだけはキャンセルプロテクションが付帯
アメックス・ゴールドには、キャンセルプロテクションというユニークな保険が付帯しています。この保険はグリーンには付帯していません。
キャンセルプロテクションというのは、予約していた飛行機やホテル、コンサートをキャンセルしたときのキャンセル手数料や前払いで返金されなかった費用を補償してくれる保険のことです。
このように説明すると、「じゃあ、キャンセルできない格安の航空券を予約しておいて、キャンセルしたいときはアメックスに補償してもらえばお得では?」と考える方が多いかもしれません。実際、管理人も最初は思いました(笑)
しかし残念ながら、キャンセル・プロテクションは適用されるキャンセル理由が入院や通院、海外出張など、以下の4つに限られています。
- 死亡
- 入院(妊娠や出産は対象外)
- ケガによる通院
- 海外出張(経営者や事業主など、出張を命令できる立場の人はNG)
そのため、
- 「ほかの予定が入ったからキャンセルしたい」
- 「仕事が忙しいのでやっぱりキャンセル(汗)」
このようなお手軽な感じではキャンセル・プロテクションを活用できないので注意しましょう。そのため、このキャンセル・プロテクションを利用したいがためにアメックス・ゴールドを持つという考え方は、あまりしない方がよいように思います。
なお、アメックスのキャンセルプロテクションについては「アメックス・ゴールドのキャンセルプロテクションは使える保険なのか検証」でくわしく説明しています。
ちがいその5:エンターテイメントサービス
ここまでのグリーンとゴールドのちがいは、海外旅行に関連するものがほとんどでした。このことから言えるのは、アメックス・ゴールドは海外旅行の機会が多い人に適しているということです。
では、「海外旅行に行かない人にとってはアメックス・ゴールドの付帯サービスは意味がないのか?」と思われるかもしれませんが、国内で活用できる強力なサービスも付帯しています。具体的にはアメックス・ゴールドにはレストラン優待などサービスが付帯しています。
特にゴールド・ダイニング by 招待日和(しょうたいびより)は、レストランのコース料理で約1万円の割引が受けられるという魅力的な特典です。
ほかにもアメックス・ゴールドだけは京都観光ラウンジやゴールド・ワインクラブといった特典を利用することができます。
ここから、海外旅行に行かない人でも活用できるアメックス・ゴールドだけに付帯する特典を紹介します。
ゴールド・ダイニング by 招待日和
招待日和は、このサービスを利用するためだけにアメックス・ゴールドを持つ価値があるほどお得な特典です。
招待日和の具体的なサービス内容を説明しますと、対象となるレストランに2名以上で訪れてコース料理を注文すると、1名分が無料になるというサービスです。
気になる対象レストランですが、東京・大阪・名古屋・京都・神戸・福岡・札幌・函館・仙台といった国内の大都市に加えてシンガポールとハワイといった海外にもあり、すべてで約230店舗あります。そのため、多くの方が活用できるサービスではないでしょうか?
なお、具体的な対象レストランは招待日和公式サイト−エリアでレストランを検索で確認することができます。
招待日和の対象レストランのコース料理1名分は、店舗によりますがほとんどの場合1万円前後の金額です。そのため、1度の利用でコース料理1名分の1万円前後が得になるわけですね。
1度の食事で1万円もの割引が受けられるということは、ゴールドとグリーンの年会費の差額17,000円を考えても年2回このサービスを利用すればメリットがあります。
また、招待日和を利用するためだけにアメックス・ゴールドを持ったとしても、年3回以上このサービスを活用するなら大いに意味があります。
この特典は1店舗につき半年に1度しか利用できないという条件はあるものの、レストランがちがえば何度でも利用できます。
このように、ゴールド・ダイニング by 招待日和は、1度の利用で1万円もの割引が受けられる超お得サービスです。
なお、ゴールド・ダイニング by 招待日和については「アメックスでもっともお得なレストラン優待サービス「ゴールド・ダイニング by 招待日和」」でくわしく説明しています。
Taste from American Express Invites レストラン優待
アメックスにはAmerican Express Invites(アメリカン・エキスプレス・インバイツ)というサービスがあります。このサービスは海外・国内の両方で、
- ダイニング
- エンターテイメント
- ショッピング
これら3つのジャンルごとに優待を受けることができます。この3つのサービスのうち、エンターテイメントとショッピングはグリーンとゴールドの両方で利用することができるのですが、ダイニングだけはゴールドだけで利用できるサービスとなっています。
具体的には、世界1,300ヶ所400以上の対象レストランで飲食代金の20%やボトルサービスのような特典を受けることができます。
American Express Invitesのレストラン優待の公式サイトはすべて英語で利用しづらいのが難点ですが、海外のアメックスと共通のサービスなのかもしれません。もしそうであれば、世界1,300ヶ所各国のアメックスが自国内で満足度の高いオススメレストランを選んでいると考えることができます。
このサービスは基本的に海外旅行に行く方が活用しやすいサービスですが、日本のレストランもいくつか含まれています。そのため、海外旅行に行かない方であっても利用できるサービスだと言えます。
京都観光ラウンジ
京都を訪れる機会がある方には、アメックス・ゴールドだけで利用できる京都観光ラウンジも魅力的なサービスではないでしょうか?
アメックスは、京都市内のど真ん中という最高の立地に、カード会員専用のラウンジを設置しています。アメックス・ゴールドを持っていれば、この観光ラウンジを同伴者3名まで無料で利用できるわけです。そのため、家族や友人との複数人での京都旅行でも活用できます。
京都市内ラウンジの具体的な場所は、重要文化財である高台寺塔頭圓徳院(いんとくいん)というお寺の中になります。高台寺は清水寺や鴨川、祇園といった京都を代表する観光地の近くにあるので、京都の散策中に気軽に立ち寄ることができます。
また、「ラウンジ」と言うとソファーに座りながら無料でアルコールやジュースを飲めるイメージがしますが、この京都観光ラウンジは畳の上でお茶の接待を受けながら庭園を楽しむことができるという趣のあるサービスを受けることができます。そのため、京都の雰囲気にタップリと浸ることができます。
そして、京都観光ラウンジはほかの観光地とくらべてわりと空いているのも大きなメリットです。京都はとても魅力のある観光地ですが、国内はもちろん海外からも観光客が訪れるほどの人気で混雑しているのがややデメリットです。
そんな中、京都観光ラウンジはアメックス会員しか利用できないため、ゆっくりとくつろぐことができるわけです。
なお、アメックスの京都観光ラウンジは「アメックス会員専用の京都特別観光ラウンジを徹底解説」でくわしく説明しています。
ゴールド会員限定イベント
アメックス・ゴールドを持っていれば、ゴールド会員限定イベント「GOLDEN MOMENTS」に参加することができます。
ゴールド会員限定イベントというのは、名前のままですがゴールド会員だけが参加できる不定期で実施される限定イベントです。過去には年1〜2回のペースで以下のようなイベントが行われています。
- 2016/8/12 親子で楽しく電気を学んで、夏休みの自由研究を完成しよう
- 2015/11/27 グランドハイアット東京でホテルシェフから学ぶ アットホームなホリーデーシーズン・ディナー
- 2015/7/26 グランドハイアット東京でホテルシェフから学ぶ 休みの日に作りたい ちょっと贅沢な休日のランチ
少し気になるのは、2016年のイベントを最後に実施していない点です。もしかしたら、アメックスはこのイベントにあまり力を入れていないのかもしれません。
ただ、アメックス公式サイトのGOLDEN MOMENTSのページではゴールドの特典として公開され続けているので、今後もイベントが実施される可能性は大いにあります。
なお、アメックスのゴールド会員限定イベントは「アメックス・ゴールド会員限定イベント「GOLDEN MOMENTS」をくわしく解説」でくわしく説明しています。
「アメックスのイベント」と言えばゴールド会員限定イベントよりもこちらの方が有名ですね。
このイベントは、アメックスの会員なら参加資格が得られるため、グリーンとゴールドのどちらを持っていても対象となります。
ゴールド・ワインクラブ
アメックス・ゴールドにはゴールド・ワインクラブという特典もついています。
ゴールド・ワインクラブは、日本トップクラスのワイン専門店である「エノテカ」のソムリエやバイヤーがワインの相談に乗ってくれ、そのまま注文もできるというサービスです。つまり、ワインの予算や使いみち、好みなどを伝えることにより、適したワインを紹介してくれるというわけですね。
エノテカでは、基本的にこのようなサービスは行っていません。また、ほかのクレジットカードを持っていてもワインを購入できるサービスはあるものの相談ができるサービスは用意していません。そのため、購入したいワインの相談をする唯一の方法がアメックス・ゴールドを持つことになります。
ですから、
- 「ワインが好きでいろんな種類を飲んでみたい!」
- 「ワインを贈り物に使う機会が多いので、外したくない!」
そういった方ならアメックス・ゴールドだけに付帯しているゴールド・ワインクラブが活用できます。
なお、アメックスのゴールド・ワインクラブは「ゴールド・ワインクラブはソムリエがワインの相談に乗ってくれるサービス」でくわしく説明しています。
ここまで説明したとおり、アメックス・ゴールドは海外旅行に行かない人であってもレストラン優待や京都観光ラウンジ、ゴールド・ワインクラブといった強力な特典を活用することができます。
特にレストランでのコース料理が1名分無料となる招待日和は、活用できるならこのためだけにアメックス・ゴールドを持つだけの価値があるサービスだと言えます。
ポイントプログラムはまったく同じ
クレジットカードの中には、一般カードよりもゴールドカードの方が多くのポイントが貯まるものがあります。
「もしかしたら、アメックスもグリーンよりもゴールドの方がポイントが貯まりやすいとか、あるんじゃないの?」
と考えている方も多いかもしれません。ただ、残念ながらアメックスはグリーンでもゴールドでも、カード利用で貯まるポイントはまったく同じです。
グリーンとゴールドはどちらも、ポイントプログラムはメンバーシップ・リワードです。メンバーシップ・リワードはカード利用100円につき基本的に1ポイントが貯まります。
ポイント有効期限は3年ですが、1度でもポイントを移行・交換すればその後は永遠に有効期限が無期限になります。また、年間参加費3,300円(税込)の「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録することによってもポイント有効期限は無期限になります。
ポイント有効期限のためだけに毎年3,000円を支払うのはもったいないですが、メンバーシップ・リワード・プラスに登録すれば有効期限以外にも、
- AmazonやYahoo!ショッピングでポイント3倍となるボーナスポイントプログラムに登録できる
- ポイント交換のレートがアップする
こういったメリットがあります。AmazonやYahoo!ショッピングは利用者が多いので、多くの方がボーナスポイントプログラムに登録することにより、ボーナスポイントを得られるのではないでしょうか?
貯めたポイントはマイルやギフト券と交換したり、カード利用金額の支払いに充当したりできます。ちなみにですが、ポイントを新車のベンツや著名人との夕食といった希少体験と交換することもできます(驚)
なお、アメックスのポイント交換先は「アメックスの「メンバーシップ・リワード」7つのポイント交換先を徹底解説」でくわしく説明しています。
なお、もっともお得度が高いポイントの利用方法はマイルへの移行です。このとき、メンバーシップ・リワード・プラスに登録することにより交換レートを引き上げることができるので、ぜひとも登録することをオススメします。
アメックスのポイントは17社という多くの航空会社のマイルに移行できるのも大きな魅力です。
また、先ほども少し説明したとおりアメックスのポイント移行・交換先は豊富なので、「飛行機に乗らないからマイルは使わない」という方であっても、何らかの形でポイントを有効に活用することができます。
グリーンとゴールド 選び方のポイント
ここまでアメックス・グリーンとゴールドのちがいについてくわしく説明しました。
「じゃあ結局のところ、グリーンこゴールドは何を基準に選べばいいの?」
という質問にお答えすると、アメックス・ゴールドをオススメできるのは次のような方になります。
- 金色の券面にステータスを感じる
- 海外旅行での手厚い電話対応サービス「オーバーシーズ・アシスト」や高額な海外旅行保険を活用したい
- レストランでのコース料理の食事をする機会がある
- 京都へ旅行することがある
- 専門家にワインの相談をした上で注文したい
一方、上記にまったく魅力を感じないのなら、アメックス・グリーンでも十分に活用できます。とは言えアメックス・グリーンでも他社ゴールドカードに匹敵する充実したサービスなので、きっと満足できることでしょう。
グリーンとゴールドのちがいまとめ
このページではアメックス・グリーンとゴールドのちがいについてくわしく説明しました。
グリーンとゴールドが大きく異なるのは、主に以下の点になります。
- 券面カラー
- 年会費
- 海外旅行サービス
- キャンセルプロテクション
- レストラン優待(招待日和とAmerican Express Invites)
- 京都観光ラウンジ
- ゴールド・ワインクラブ
特にグリーンとゴールドを選ぶ大きな基準になるのは、上記の太字になっている年会費と海外旅行サービス、レストラン優待の3つかと思います。
まず、アメックスのステータスを体感したいなら券面カラーが金色のゴールドがオススメです。
アメックス・ゴールドはクレジットカードに興味がない人にも広く知られているステータスカードだという意味では「もっともステータスが高いカード」だと言えます。
海外旅行の機会が多い方や、頻度は少ないものの家族旅行の機会がある方には、海外旅行サービスがこの上なく手厚いアメックス・ゴールドをぜひオススメしたいです。
また、海外旅行に行く機会が少なくても、招待日和のコース料理1名分無料になる優待特典を活用できるなら、それだけでアメックス・ゴールドを持つ価値があります。
年会費(税込) | 31,900円 |
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家族カード 年会費(税込) |
13,200円←1枚目は永年無料 |
入会資格 | 満20歳以上で安定した収入があること |
限度額 | 審査により個別に決定 |
海外旅行保険 | 最高1億円(利用付帯) |
国内旅行保険 | 最高1億円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 最高500万円 |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード 100円=1ポイント |
マイル移行可能な 航空会社 |
ANAなど17社 |
支払い方法 | 1回払い (リボ払い・分割払い・ボーナス1回払いは、 入会後6か月以降に申し込みにより利用可) |
発行日数 | 2〜3週間 |
当サイトを経由してカードをお申し込みいただくと、入会から8ヶ月以内のカード利用で最大30,000ポイントプレゼント!